おんな作家読本 明治生まれ篇

おんな作家読本 明治生まれ篇

おんな作家読本 明治生まれ篇

クスクス楽しく読みながら、残りページが減ってゆくのがもったいなくてしょうがなかった。第二部の駆け足紹介のコーナーも少々もったいない。もっとじっくりお話ししてほしい。第二弾出ないかな。
明治生まれの女性作家*1たちへのラブコール。未読の作家さんに興味を持った反面(城夏子。メモメモ)(中里恒子のくいしんぼうぶりに惚れた)、既読だけどピンと来なかった作家さんに対しては、「好きな人にはこンなふうにうつるんだー」と感心した。‥もう一度読んでみようかしらん。愛用の品(写真)の頁は、単純に見てたのしい(眼福系)。ひとりの女の人として親しみが持てるのがいいな。
ちなみに森茉莉(たのしみに一等最後に読んだ)について、死後2日後に発見されたことを、「自由気ままな暮しを愛した茉莉らしいみごとな最期」と紹介しているのが愛があるなあ、と思った*2。要するに愛に満ちた本であると。

*1:「おんな作家」という標記が親しみやすいのかは疑問

*2:注釈するのも野暮だけど、「孤独死」みたいな暗い言葉で語られることもあるので