GSワンダーとわたし

それにしてもどうしてわたしはGSが好きなのか。←これははじめ、どうして世間の人はGSに見向きもしないのか、という疑問から始まりました。いくらGSワンダーランドの動員がいまいちだとしても*1、世間がおかしいと思うのはちょっとまずいですよね。思いとどまれてよかった。長くなるのでたたみます。
GSがおかしなものだということは、よくわかる。だって王子様って。ありえない。日本人なら殿様でしょう。でも殿様では、ティーンのハートをつかめない。だからそこで無理を押しても王子様にね‥。わたしの好きな、「でもやるんだよ」の精神ですな。ああそういえばわたし、映画のなかで、タイツはかされて茫然自失、うつろに演奏するシーン、すごくおかしくて笑いながら好きだわ。でもやるんだよ!無茶!せめぎあった挙句やっちゃうっていうね。美しいなあ気高いなあ。気高い姿勢でくだらないことって最高だよね‥。
そう、「おかしなもの」として愛でるきもちのわたしは、リアルタイムに生きていてもGSブームには乗れなかったような気がする。今までの人生で、ジャニーズに惹かれたことないし(メジャーなものが好きというわけではない)、ビジュアル系に惹かれたことないし(綺麗な男の人が好きなわけではない←我ながらビジュアル系のなんたるかがわからなすぎ)、ホストに惹かれたこともない(虚構の夢が見たいわけでもない)。40年という時を経て、イロモノというフィルターを通してこそ、好きなんだよなあ。時代の仇花。イミテーションの夢。体験できなかったから(そもそもその素質がないから)、憧れは募るのか。でも、ガラクタだとわかっていながら、そのなかに真実があるような気がする、真実を見ようとする気持ち、これが愛じゃなくてなにが愛なんでしょう。
あ ・ 今、スピリチュアルなひらめきが。わたしの前世はきっと、GSギャルだったんだ。なんか知らんけど思い半ばでこの世を去って、踊り足りないきもちなんだ。そっか、そうだったのかー。長々考えてソンしちゃった。

*1:エス!今日もお客さんは10人くらいだったさ。当然のように特設コーナーはなくなっていたさ