GSワンダーランド @シネ・リーブル池袋

このあいだこの映画を観た日、あまりのおもしろさ(とそれに反比例する客の入り)に衝撃を受け、一気に日記に書き、そのあと家に帰ってきたKに、「すごい面白かったんだよ、ひとりで観に行っちゃってごめんねー」とめんめん面白さを説明していたら、「それ、GSぬきにして面白いの?」「そもそも誰が主役なの?それ、誰?」「なにを楽しめばいいの?」。わたし全否定。
でも、こんな爽やかな青春バンド映画、Kはぜったい楽しむと思うんだけどなー。しかもK、GS、好きなんだし*1。まあいい。わたしの贔屓目をぬきにしてもおもしろいかどうか、もう一度観てみよう。(しかし同じくGS愛に燃えるid:yukazo_kさんの横で鑑賞したもので、果たして冷静に観れたかどうか。自信なし)

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おもしろかった!会話のテンポがいいし、キャラクターのかきわけがいやみなくかわいいし、ところどころ「やりすぎじゃん?」と思う箇所あるけど、けっこうそこで笑い声もれてたし*2。しかし贔屓目をぬきにして冷静に観ると、けっこうビターな青春映画。フリルのシャツ着て泣き笑い。でもフリルのシャツ着たら真面目な顔して泣けないもんね、笑うしかないのね。せつないわ、青春。でも、大人たちの手のひらで踊らされて、踊りながらけっこう楽しんでいる、したたかというか雑な生命力。若者はこうでなくっちゃね。こうであるべき、こうであってくれ。たぶんこれは、GSを体験していない監督の願いでもあるんだろうなあ。ほんとにこんなにまぶしかったかなんて知らないよ。まぶしくあってくれ、という。鎮魂歌*3。キモチワカルワ‥。
目下の悩みどころは、「おもしろいから安心して俺に付いて来い!」とKを劇場に連れ出すか否か。Kの休みがあんまりないのと、劇場での上映時間が短縮されいて時間を合わせにくいのと、そんなことしたらわたし3回目のGSワンダーランドだよ?(それでいいのか) という悩み。

*1:去年スパイダースの映画に連れて行ったら楽しんでいたし。しかも「井上順がかっこよかった」と女のわたしでも思わないストレートな感想を述べてたし。そもそもファントムギフトのCD持っているし。当然のようにサリー久保田に反応してたし

*2:武田真治のオーバーアクションとフレッシュフォーのスラップスティック不条理ギャグはどうなのかと思うんだけど、笑うまで演るんだもんなあ。ずるい

*3:だって劇中もしかしていちばんおかしい場面は、「こんなGSバンドも存在していた!」という実話の部分だし。GSってほんとに、素晴らしい世界ですね(目を輝かせて)