おろち(2008)

気になる日本映画2008 @新文芸坐

おろち [DVD]

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たのしみにしていた「おろち」の映画化。たのしみにつつロードショー時に見逃したのは、「木村佳乃中越典子の美人姉妹」という設定に、つきあえる気がしなかったから。ごめん。特に木村佳乃。ごめん。頑張りは、姿を見るたびに感じるのに、応援する気になれなくてごめん。美人と云えば美人ですよね。書けば書くほどに失礼でごめん。単なる顔の好みです*1
長い言い訳はさておき、「おろち」。健闘したのではないですか。「おろち(谷村美月)」、もっさりしてたけど*2。原作を損ねることなく、けっこう忠実に、映画として再現・成立させていた。木村佳乃中越典子は、なにはともあれ恐怖映えする顔でよかった*3。「ヒィィィ‥!」て表情が素晴らしい(木村の美人女優演技もいい味。つうか美人もコスプレの一種みたいに見えるのが興味深い)(中越は、終盤の高笑いね。真似したい‥!←どういう野心だ)。なんというかやり遂げていたので、観終わったわたしまですがすがしい思い(物語はどろどろだけど!)。
途中、おろち(というかヨシコ)が、「新宿ガラス」という歌を歌うのだけれど、これが妙に心にひっかかる歌。ちょっと気になっていたら、クレジットによると「作詞 楳図かずお」。楳図かずおといえば「人など好きになったから おまえ今日から蛇少女」*4というせつなすぎる詞で乙女たちをうなだれさせたけれど、ここへきて、またしても。ポエミー!!(←意味なく景気づけに絶叫)

*1:わたしのような一般人にそう言われてしまう(でも世の大半は一般人な)のだから、女優というのも因果な商売ですなあ

*2:「おろち」をぬきに谷村美月という女優さんを見るうえでは、このもっさりは成長期のよい記録だと思う

*3:むしろ山本太郎がミスキャスト。山本太郎は好きなんだけど

*4:へび少女

闇のアルバム/楳図かずお作品集

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