日本侠客伝 血斗神田祭り（1966）

マキノ雅弘生誕百年記念上映会　＠新文芸坐

日本侠客伝 血斗神田祭り [DVD]

任侠はさておき、ラブストーリーを満喫。うっとりした。２組の男女、あろうことかどちらもプラトニックなんだけれど*1 *2、ひとつひとつの仕草に情感がにじみ実にねっとり色っぽい。色っぽい思いをにじませながら踏み込めない切なさ。白い息が重なるだけの、ただそれだけのラブシーン*3。この２組の男女の思いを軸に、たてによこに編みこまれた周囲の人間ドラマもさすがのひとこと。濃密。すごくよかった。映画が終わったとき拍手したい気分になった。
（すごい満足したのと、早く家に帰りたかったのと、正直微妙そうな予感があり、次の「抱擁」は観ないで帰った。だって今日でマキノ祭りは終わりだもん（←新文芸坐での特集は、明日６日まであるけれどわたしは行けないので）。すかっとした気持ちで幕を降ろしたいじゃない。最後に観たのがかなりおもしろかったのでご機嫌。よい祭りだった）

*1:鶴田野際組も上京してからは夫婦じゃないのでいちおうそういうことに

*2:どうでもいいけれど鶴田浩二のこと、ツル・タコ・ウジ、よってお笑い界の人、とずいぶんながいあいだ勘違いしていた

*3:ラブシーンとして撮ったのかよくわからないけれど、どう見ても濃厚なラブシーン‥←プラトニック脳？