2月の終わりに観た映画を淡々と記録

日記ためちゃったのでまとめて2日ぶん。

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小三治】(2009)(→HP)@ポレポレ東中野(2/25)

回数券を使い切りたいのと、未知の世界ながら落語にはすこし興味があるので、よい機会だと鑑賞。素人なもので人間関係など背景がいまひとつわからなかったけれどおもしろかった。兄弟弟子との会話から見える関係性と、歌のレッスンまわりの真面目なところが特によかった。楽屋にはつねに和菓子の差し入れがあって、あれはなんだろう?とか推測するのもたのしい。作りとしては漠としてるのだけど、小三治師匠の顔が素晴らしいので、それを眺めるだけで充実。ファンの人には堪らんのだろうな。落語家としてのドキュメンタリーだから家庭での様子にカメラを入れないのだということはわかるし、必ずもカメラで写す必要はないのだけれど、自分の芸風のルーツを父親の教育に重ねる小三治師匠が、家ではどんな父親なのか、そんな表情が写っていればもっとよかったように思う。でもファンの人にはすでに目に浮かぶのかも。以下浅草新劇場に向けてPR→まさかの入浴シーンあり。

【へばの】(2008)(→HP)@ポレポレ東中野(2/25)

ちょっと観たいけどレイトショーは翌日がなあ。回数券が余ってなかったら見逃していたでしょう(ポジティブシンキング)。おもしろく・はなかった。観終わったあと、みぞおちを殴られたような気持ちになった。けれど、よかった。後半のテンションの高さは異常。挿入歌もエンディングも、歌の使い方がめちゃくちゃおそろしい(まじで涙目。安全地帯があんなにこわいって)。ヒロインの決断が、あたりまえの幸福をのぞむ本能なのか、狂気の沙汰なのか、おそらく同義語なところがとても現代的で、自分のいる世界について考えて、途方に暮れた。どうしたらいいんだ。

デトロイト・メタル・シティ】(2008)@早稲田松竹(2/26)

おもしろかったー!オシャレポップスもデスメタルも等しく馬鹿にする姿勢がとてもいいなあ。過ぎたことってなんであんなに恥ずかしいんだろう。ちくしょう恥ずかしいことって大好きだ。すこしださい作りなところがまたいい。みんなして笑うといいんだ。根岸くんの青春を。
渋谷系を通ってきた(というか脇から凝視していた)年代としては*1、あれこれツボで笑わせてもらったのだけど、いちばん笑ったのは、「恨みはらさでおくべきか‥!(漫画「魔太郎がくる!!」の決め台詞。渋谷系まったく関係ないじゃん)」と絶叫する松ケン。いいもの観たー!よっしゃ松ケン、次は魔太郎だ*2!!

*1:渋谷系をずっと見ていた年代としては、解釈が雑、と思う箇所もあるのだけれど、デスメタルを好きな人も同じように思うと思われるので、この雑さはそれでいいです

*2:と思ったら松ケン、次はカムイ外伝なの?おそろしい子‥!