生活と芸術 アーツ&クラフト展

ウィリアム・モリスから民芸まで @東京都美術館→☆

ウィリアム・モリスの絵を初めて見たときの驚きは忘れられない。ウィリアム・モリスの原画をこの眼で見ることが出来るなんて。考えたこともなかった。一体どんなもんだろう、どきどきぐるぐる、あれこれ気負いすぎていたらしく、‥‥なんだかもう、よくわからなかった。ただの美しいものたちであった。ふう。
しかし美しいものを見ると元気がでるのはどうしてだろう。ぴしっと背筋がのびて、よい呼吸が出来ている気がする。かるく興奮しながらも、心の底は、どっしり落ち着いて。エネルギー充填。これでしばらくのあいだはダイジョブだという気持ちになる。ありがたいことだ。

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ところでこの、「アーツ&クラフト展」のコピーは、「美しくないもの・役に立たないものを部屋に置いてはならない」。耳が痛い‥(でも、美しくないのに部屋にあるものは、役に立っているのだとも云える←言っちゃダメ)。
そこで、我が家にあるアーツ&クラフトグッズはなんだろう?と考えてみたけれど‥。(1)このあいだ買ったFRANZのカップアンドソーサー(そりゃもう胸をはりたい美しさ!だけど使える気がしない!ときどき箱から出して愛でるだけだよ)。(2)武井武雄の手作り本(ああほんとに芸術品!2冊*1しか持ってないけど)。しかし(1)も(2)も、アートはさておきクラフトなのか‥?クラフト、すなわち工芸品といえば‥→(3)こけし。もしくはマトリョーシカ。決定!我が家のアーツ&クラフトグッズは、こけしマトリョーシカのあいのこのこいつ(フィンランドの土産屋で買った、木彫りの人形)!!

つまりわたしは、アーツ&クラフトのなんたるかを、まったく理解していない、ト‥。

*1:ひとつは刊本シリーズ、もうひとつは切手型蔵書票(写真参照) (結局こけし