ムーミン展 @大丸ミュージアム東京

〜日本・フィンランド修交90周年〜タンペレ市立美術館・ムーミン谷博物館

世界中で愛され続ける知恵とユーモア、そして温かさ。 (略) 本展は、ムーミン全9話の中から、タンペレ市立美術館・ムーミン谷博物館が所蔵するトーベ・ヤンソンムーミンオリジナル原画、習作、スケッチなど約170点と、ムーミン谷博物館に展示され、門外不出だったムーミンの立体模型(日本初公開)を展示し、ムーミンの魅力と全貌をご紹介いたします。(→☆

5年ぶり?久しぶりの来日。ようこそムーミン谷ご一行様。なつかしいともだちに会うような、落ち着いたときめきで絵をながめる。
ああやっぱりムーミン谷は、いつ来てもいいところ。はじめて見る水彩画(「ムーミン谷の11月」のフィンランド版表紙)の、不思議な色彩に驚きながら見とれる。ラフスケッチの丹念さ、入念さ。ムーミンたちの後姿の、まるまるしく愛らしい孤独。下書きの鉛筆の線の、その頼りない正直さ。挿絵のあの小ささは、息をとめて・魂をこめることを選んだのだろうなあ。結晶化された時間を見るよう。深く息をしながら静かに再会を喜んで。またいつか来てね、来るたびに会いに行くからね、と思いながら会場をあとにする。でもほんとはいつかわたしから、タンペレに会いに行きたい。

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鑑賞後のおたのしみ。グッズ売り場に万年筆の姿はなかった。がっかり(通販しているみたいだけれど、試し書きしないと買う気になれない)。でも実は展覧会前にシティリビングで見た革のバッグに、すでに心は移動していて*1。そのバッグがいまいちだったので、紙ものを数点だけ買った。堅実*2。図録のかわりに、「芸術新潮」購入。充実していて無駄の無い構成がお買い得と思います。冨原眞弓のインタビューが読み応えありました(立ち読みするならここをピンポイントで。でも買ったほうがいいよ)。

芸術新潮 2009年 05月号 [雑誌]

芸術新潮 2009年 05月号 [雑誌]

*1:ちいさいけれどここで画像見ることができます(→☆)。ぱっと見はオバチャン仕様で、よく見たらムーミン谷の地図、というのがいいかな、でもよく見たらムーミン谷って、我が道行き過ぎでますますオバチャンぽいのでは。ていうかそもそも‥。このバッグかわいい?ていうかカバンのかわいさとは別に、このカバンってわたしの普段着ている服にちっとも合わなさそうだよな。悩みが底なしになったところ、乙友に相談したら、「どうせ買うならムーミンママ型ハンドバッグにしたほうが‥」と言われて目が冷めた

*2:かわいさに負けて、こんなの風景印でも小型印でもないただのスタンプやん!郵便趣味をバカにして!と憤慨していたフィンランド郵政認定スタンプを押してもらった(写真参照)。堅実じゃないやん‥