いつかのゆめのきおく @ギャラリーバンブー


網中いづる(イラストレーター)、甲斐みのり(文筆家)、梅田ゆう子(装飾家)、坂内麻里子(ショップバイヤー)、異なる世界で活躍する4人が結成したユニット「meow」(ミャウ)が、いつか見た夢の記憶をテーマに企画展を開催いたします。
窓の外の風景、淡く揺れる草花、壁やノートに描き付けた絵や言葉、くるくるまわりながらスカートやワンピースをはためかせ踊った、あの日あの時…。
誰しもの思い出の中に潜む断片的な風景を、絵や言葉やディスプレイで表現。
また、いつかの夢の中で着ていたような洋服や、展覧会のために特別制作したミニブックやグッズの販売もおこないます。

網中さんの絵が無造作に、雑貨のように飾られる贅沢。くるくるまわるバレリーナのお人形。窓の外にひかる木々の影(最近日記に書いたばかりだったから驚いたのだけど、窓から見る景色はその距離感が夢に似てるのかしらん)、少女のつぶやきを拾い集めたコラージュ。いつかのゆめは、今でもうっかり落ちかける穴のよう。甘そうで甘くないバランスが頼もしい。絵や本といっしょにお洋服が売られているのもよかった(一枚すごい心を惹かれたスカートがあって、いまでも実店舗に行ってしまうか後ろ髪ひかれ中)。

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トークショーにもおじゃました。甲斐さんが乙女の細腕でちゃっちゃか仕切るのが勇ましくりりしかった。秘蔵のクッキーの話が「女の人の職場ならでは話」ってかんじでおかしかった(展覧会のためにみんなで甲斐さんの事務所で作業していたのだけど、甲斐さんが取材用に用意していた秘蔵のクッキー(明日使うから忘れないように!って目立つところにあえて置いてあった)を、甲斐さんがいなくなったあとにほかの人たちが見つけ、「こんな目立つ場所にこんなおいしそうなものが。差し入れに違いない!キャーうれしい」ってぱくぱく食べちゃった、という話。「美味しかったよねえ」「ウンすっごく美味しかったー」)。甲斐さんは今、新潟にあるホテルのプロデュース?をしているそうで、グッズの復刻だとか国立公園だとか、ちらりと聞いただけでかなり期待たかまるかんじだった。たのしいこと素敵な時間はたくさんあるよーって静かにうかれた気持ちでいたら、帰り際トークショーに来ていた乙友からとどめの愉快な(アンドおめでたい)お話が。いろいろたのしいなあ。静かなうかれは静かに続く。