ウルトラミラクルラブストーリー(2009) @ユーロスペース


おもしろかった!前作「ジャーマン+雨」もよかったけれど、今回は初のメジャー作品にしてちょう豪華キャスト。のびのびできてるかしらん?なんて心配していたのがバカみたい。やってくれたわ!せつなくて、アホらしくて、なによりきもちのいい生命力!ミラクルにつぐミラクルな展開に(まさか××なんて!)、ラストの衝撃(×××を×××なんて!!)。きもちよーくあっけにとられて、清々しいったらありゃしない。
松ケンの魅力炸裂に尽きるようで(ほんとなんであんなへんてこなひとにリアリティ‥!実際ここだけでかなりのボリュームの日記が書けるのだけど、燃え尽きそうなのでやめておく)、麻生久美子も相当よかった。薄幸美極まれり、といった風情なところにラスト。そうよそうなのよ(どうなのよ)、ただの不幸な美女なんて、全然魅力的じゃないの!こうでなくっちゃー。ほかのキャストも津軽弁もほんとうによかった(幼稚園漫才のあのグルーヴ感ったらないわー。この子供の顔つきもサイコウと思う)(パンフもすごい充実でよかった。映画がおもしろかった人はパンフ買ったほうがいいです。フルーチェ‥!)。

:::

ちなみにこの映画、Kも気にしていたのだけれど、「2時間はつらいかも」としぶっていたのと、わたしと休みが重ならず。Kと行ける日を探していたら上映が終わっちゃうかも、と裏切ってひとりで観に来たのだけど。観終ってあまりのおもしろさに、もう一度観たいし、このおもしろさはKにも見せたほうがいいかも!と思い、ああでもこれって松ケンのアイドル映画だから、男の人が見ても楽しいのか自信ない‥(見せる人をハズしたら怒られそうな種類のおもしろさ)と不安になって。さっそくKにお伺いをたてた。
「すっごいおもしろかったの。もう一度観たいし、一緒に行く?でも、松ケンのアイドル映画みたいだから、男の人におもしろいかはちょっと自信ない。Kは麻生久美子見てなよ」。「んー。麻生久美子もいいんだけど、俺、あの人も見たいんだよなあ」「誰?原田芳雄*1」「じゃなくて、麻生久美子の元カレ役の」。一瞬言葉につまるわたくし。「麻生久美子の元カレ役。俺、わりと好きなの。誰だっけ?」。好きなら名前覚えていろよ、そう思いながらためらうわたし。「んーと‥。ARATA‥?」。んーと‥、じゃねえよ。自分にツッコミ。「そうだ、ARATA。出てるんでしょ?活躍してた?」。「‥活躍、シテタヨ‥」。思わずカタコトになるわたし。
K、あのARATA見て、なんて言うかなあ。感想が、とてもたのしみ(人非人)。