トレインスポッティング(1996)/スラムドッグ$ミリオネア(2008) @早稲田松竹

ダニー・ボイル監督作品二本立て


97年次のロードショー以来、久しぶりの再見。当時は悲惨さばかりが目に付いて楽しめなかったのだけど、あれは自分もその場所にいたからなのかな‥。今観たら悲惨ながらもかなりポップでおもしろかったので驚いた。悲惨な青春も笑い飛ばせるくらい遠くに来たんだな、自分。知ってはいたけど、あらためて。遠くまで。黙祷。
スラムドッグ$ミリオネア [DVD]

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あざやかな色彩。メリーゴーランドのようにくるくるかわる景色、ジェットコースターのスピード。遊園地のような映画。よく出来てるけどご都合主義すぎるなあ、なんて思っていたけれど、壮大な初恋成就物語なのだと気づき、俄然応援ムード。よしよしと見届けて、なにこれ。エンディングがかっこよすぎる。舞台をインドにしたのって、これがやりたかっただけじゃ‥。ずるいなあ。かっこいいなあ。エンディングのとこだけ何度も観たい。痛快。負けました。

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ダニー・ボイルの映画、デビュー作と最新作を同時に観たら、意外な核(変わらない嗜好)に気付いた。「糞尿好き*1」「電車好き*2」「クイズ番組好き*3」。‥子供か。(もっと大人目線の共通項もあるはずなのだが‥。汗)

*1:言わずもがな

*2:トレインスポッティングでは主人公レントンの実家の(子供部屋の?)壁紙が電車。スラムドッグ$ミリオネラは、少年期電車で暮らす?エピソード。このときの描写が、間違いなく電車好きだと思わせるものがある。あとやっぱエンディング!

*3:トレイン・スポッティングではクイズ番組の幻覚を見る場面が