八月前半に観た映画

しあわせの隠れ場所(2009)/マイレージ、マイライフ(2009) @ギンレイホール

しあわせの隠れ場所 Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

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良心的なヒューマンドラマ。ところどころに入るくすぐり笑いが効いていて、よいひとはよいなーって素直に感動。「マイレージ、マイライフ」の感想がいまいちなのは、この映画で素直な心を使い果たしたせいかも。
マイレージ、マイライフ [DVD]

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どこかの映画祭で異例のスタンディングオベーション‥という予告を見て、どんなもんだか気になっていたのだけれど。‥どうしてそこまで感動できたんだろう。いい話を作ろうとしてるのはわかるけど、いい話とは思えないなあ。誰がどんな価値観を持っていようが、他人の尊厳をどうこうしないかぎりそれでいいじゃん。もやもやが残ったなー。

わたしの優しくない先輩(2010) @新宿武蔵野館
  
とにかく主役の川島海荷がかわいい。ときどき変な声になるのもかわいい。かわいいかわいい。きらきらしてる。アイドル映画かくあるべき。きちんと無様でいとしくて、青春映画かくあるべき。ここまで純度のたかいきらきらはほんとに滅多にない気がする。有り難いこっちゃ。
(映画とは関係ないのだけど、この映画の感想を見ると、けっこうなわりあいで、「はんにゃの金田は生理的に受け付けない」と書いてる女子がいて、それを読むたびに、「ウームじゃあこの人は川島派なの‥?」と不思議な気持ちになった)

ぼくのエリ 200歳の少女(2008) @シネセゾン銀座
  
好きだなあこの映画。すごく好きだ。こういう映画が観たかったんだな、どうせみるならこういう夢を!と強く思った。孤独とよりそう心、残酷と美。希望と絶望−‥。すごく繊細な反面、「猫の滝のぼり」のような豪快なシーンがあって。ほんとこの映画はかなり好き。脚本を書いたのが原作者だと知り、原作も読みたくなりました。

乾き(2009) @早稲田松竹

渇き [DVD]

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「ぼくのエリ」を観た翌日に観て、さすが韓国のバンパイアはバイタリティあるなあって感心した。いろいろくクルっていて悪趣味でエネルギッシュ。ヒロインがとにかくジタバタしているのがよかった。生きるってある意味ジタバタすることだものね。

黄色地帯(1960) @渋谷シネマヴェーラ

黄線地帯 [DVD]

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ウソくさい天然色が迷路のような神戸の街が(こんな街地球上にないよ!という架空っぷりがイカス)劇映画気分をたかめ、ワクワクさせる。娯楽映画ここにあり。気障でニヒルな殺し屋、キュートさきわまれりのお嬢さん、ボンクラなのになぜか愛しい恋人、主要キャスト3人のキャラ立ちもよかった。