『マトリョーシカ大図鑑』刊行記念 沼田元氣トークショー「マトリョーシカのぐっどでざいん」ゲスト:及川賢治 @青山ブックセンター

マトリョーシカのデザインを「カワイイ」の原点として紹介し、歴史を紐解きながら、ルーツである日本のこけしのデザインと比較して解説します。ゲストである100%ORANGEさんとは、マトリョーシカのキャラクターグッズとしての可能性についてもお話をしていきます。又、お二人は09年に沼田氏のこけしマトリョーシカのお店「コケーシカ」において、リトルブッダマトリョーシカを制作。その制作秘話についてもお話していただきます。
本の中でのマトリョーシカ人気投票や、疑問や質問にお答えする楽しいショーになるでしょう。又、コケーシカ特製のお愉しみお土産(画像参照)付きです。

ヌマ先生と及川さんのお話を拝聴するのは、2008年の乙美の授業(→☆)以来の二度目。その後も乙美一年生の授業にいらしたり、コケーシカで一緒にグッズを作ったりして親交をふかめていたお二人は、前回と比べると、明らかにリラックスされて打ち解けられていて、まず、そのことに感銘をうけました。ふたりの距離が、近づいているね‥(ジーン)*1
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トークショー前に、ヌマ先生がたびたび慣行されているロシアツアーのフィルム上映がありました。「アエロフロート(ロシア航空)の添乗員さんの制服が最近リニューアルして、ちょっと60Sみたいになって、ブラニフみたいで‥。イイんですよぉ」。ほんとだかわいい!「添乗員さんたちはロシアの方だから、会話のときに、(「はい」を)「ダァ」って言うのがこれまた可愛くて‥」。わたしもロシア映画見ていて、人々が「ダァダァ」言ってるの聞くと、かわいさにウズウズムズムズします!「ここの飛行機は機内食も美味しい」。飛行機のおはなしの時点でいきなり参加したいんですけど!(にぎりこぶし)

今回のトークテーマの「マトリョーシカ大図鑑」は、「旅する少女の憩い」「札幌コーヒー」「鎌倉スーヴェニール」につづいてひさしぶりの重版だそう(わー!パチパチ)。
僕の本はたいてい絶版‥とうなだれる(?)ヌマ先生。「(装丁が凝っているから)重版するの、たいへんそうですもんね‥(及川)」。そういえばヌマ先生の本は、ほかの本と比べて値段が高い気がするけれど、紙質やらオマケやらはたまたカドマルやら(大抵の本はカドがまあるくなっている)、本来はとてもこの値段で提供できるものではなくって、著者であるヌマ先生が多くを負担しているという都市伝説聞いたことあるわ。(出版社クラッシャーだという都市伝説も、聞いたことあるわ)
「今回の図鑑は、カドがまるくないし(ああ‥頭にぶつかるとイターイ‥。と及川さんの合いの手)、しおりもひとつしか入ってないし‥」しょんぼりうなだれるヌマ先生に、「しおりは、一本あれば足りますよね」と及川さん。「いやぁ、ふたつの産地を比較したいときとかあるでしょう‥!」。先生ったら、凝・り・性・!(←流してみた)

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かわいいものをつくるときに、かわいさを前面に出したらかわいくない。かわいいもの作りは媚びとのたたかい。さすが及川さん、かわいいものづくりに真摯ですな(これわたしの感想ね)。

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マトリョーシカ大図鑑

マトリョーシカ大図鑑


(ちなみに及川さんのこの本に対する感想は、「しつこいくらいマトリョーシカが載っていますね」。)
しかし先生、ごめんなさい‥。今回のこのマト本、かなり硬派な図鑑なんだけど、この、ずらり圧巻なマトリョーシカの群れを見て、意外やわたしはマトリョーシカ、そんなに好きじゃないかも‥(ここまでは。)と思ってしまった。あれだけ並ぶと、かわいいというよりこわいし、あれだけ並べられると、マトリョーシカはあなたにまかせた。って気分に。なってしまった。嗚呼でも、ロシアの写真たちはどれもこれも素敵にハラショーにいとおしい。特に、お得意の幼女とおばあちゃん写真。先生、さすがです‥ッ!

*1:及川さんのヌマ先生への第一印象は、「神経質そう。いろいろ見透かされそうでちょっとこわい」だったそうです。「神経質‥。たまに言われるんだけどなァんでかなあ。ぜんぜん神経質じゃないんだけどなァ(ヌマ先生談)」