画家の書棚に見る昭和アートブック史 


宮本三郎文庫より @世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館〜
http://www.miyamotosaburo-annex.jp/
画家の書棚ということで、宮本三郎が装丁した本*1や、その時代の(画家の目にとまったということは美意識の高かったであろう)本やらをながめる。ガラスケースのなかに飾られては、見返しとか行送りとか細部がわからずもどかしいけれど、おおむね眼福*2。(洋酒天国のデザインはほんとに天国的にモダンなセンス。ポスターとかあったら欲しいな。初山滋のデザインが目にとびこんでくるのは単にわたしが初山滋を好きだからかしらん。やっぱり素敵だなあ。山名文夫のデザインしたものは、いかにもな洒脱さというか、「‥この日本離れしたデザインは‥」と目録を見ると「山名文夫」とあるので笑ってしまう。見事すぎる)
あれこれにまにまたのしく過ごす。ちいさい美術館というせいもあるのか、日曜日なのにゆったりながめていられるのもうれしい。自由が丘に来たら、この美術館、のぞいてみることにしよう(そのあとゼリーを買いに行こう)。
(しかし世田谷美術館て、あちこちに分館あるのね。知らんかった。成城の清川泰次記念ギャラリーで開催している「旅とカメラ展」(→☆)も良さそうで気になる。昭和10年代の旅とカメラ!)

*1:装画した雑誌の表紙を破ってしまったのが何冊かあるのだけれど、思いがけずのぞくキッコーマンの公告イラストがたいへん茶目でかあいらしい。うれしいハプニングをありがとう

*2:美術館入り口の受け付け横で、何冊か関連書籍が売られていて、そちらではそうっと手を触れること可能。この日は森田たまの「もめん随筆」などが置かれていた。展覧会後期は吉祥寺の「百年」さんのセレクションのものになるそう。それも見たかったな