東京都写真美術館

夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史→☆
リアルお侍さんの写真が見られる!とわくわく期待しすぎたせいか、期待ほどのときめきはなかった*1。だってリアルに昔の写真は、小さくて暗くて、ものすごく集中力が必要とされるんだもの。逆にまったく期待していなかった昔の彩色技術などには目をみはった。昔のおおきなカメラの造形も見事だった。インテリアというか藝術品としておひとつ・的たたずまい。昔の街並みが見られるのは貴重で興奮した。全体的に、おもしろいというより、貴重な展覧会というかんじだった。

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やなぎみわ マイ・グランドマザーズ→☆
若い女性が思い描く50年後の自分の姿」というコンセプトには惹かれたものの、なんか鼻につきそうな予感もするし、どうかなーと半信半疑状態で挑んだせいか、いろいろ満喫できた。「若い女性が思い描く」せいか、まったく現実味がないというか、なるだけファンタジーにしようとしたのかしらん、ものすごいしわしわのお顔とお手手でも、足腰はピンシャンとしてるのが前提なのね。なるだけ現実離れさせようとしたのかなあ(なんで?)、その離れっぷりがいとおしかったり、そうじゃなかったり(作品による)。ひとつ気になったのは、ほぼすべての設定に、旦那さんの姿がなかったこと。若い恋人がいたり、女友達(女性の恋人かも)は居るのだけれど、旦那さんの姿はなかった(なんで?)。逆に、男の人が亡き妻を偲んで女装する、という設定はあった*2。これが性差?いろいろ興味深く、おもしろかった。

*1:どうしてかなーと考えたところ、数年まえに早稲田の学生だったちょんまげ青年を街で何度か目撃していたことが脳裏に浮かびました。あの人を見たときほどの衝撃はなかったな‥(知らない人のために解説。何年か前に、ちょんまげを結った大学生がいたのです)

*2:たぶんそういう設定だと思うけど、ぜんぜん違ったらヤだな←自分が