アニメーションの先駆者 大藤信郎 @東京国立近代美術館フィルムセンター

大正期から江戸千代紙を用いた切り絵アニメーションを発表し、戦後は色セロファンを駆使したカラフルな影絵映画で国際的な注目も集めた大藤信郎(1900-1961)。大藤の旧蔵資料を公開する展覧会「アニメーションの先駆者 大藤信郎」の開催に合わせて、本特集では1924年の試作品『煙り草物語』から、晩年の「古事記」シリーズ(1955-59年)まで、33本の現存作品と関連作品2本を計6プログラムにまとめて連続上映します。(→HP
  
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〜(プログラム6):釈迦の生涯(『大聖釈尊』前後篇 改題再編集版)(70分・35mm・一部染色)/竹取物語(2分・35mm・無声・カラー)〜
『釈迦の生涯』は、モノクロによる影絵技術の集大成ともいえる『大聖釈尊』前後編(1949−52)を、1961年、大藤の死後に再編集した改題版。『竹取物語』は大藤の未完成作品のひとつで、それまでの全ての技法を組み合わせたワイド・スクリーンの長篇映画として企画されていたもの。本プログラムでは、大藤の遺品に含まれていた着彩済みのセル画の一部を、山村浩二氏の監修で動画化した映像を上映する。

むかしよるのひるねででみた「ちんころ平平太」がちょう痛快だったので(→☆)、チラシを目にするたびに、「行かなくちゃ!」と武者震いしてたのに。すぐに忘却しちゃってたのは暑さのせいなのか。はたと気付いたときには残り上映あとわずか。あわてて「釈迦の生涯」にでかけたら、そんな予感はしてたけど。つまらなかった‥(小声で)。影絵アニメとしてすばらしい技法を駆使してるのかもしれないけど、話が平坦すぎてつらかった。でもまあ宗教団体がスポンサーで製作された「釈迦の生涯」がわたし好みの面白さを持ってるわけがないんだからな。選択ミスというか、‥ああああ悔やまれる。
(7階の展示はよかったです。千代紙でつくった絵とか、セロファン原画(?)とか、しずかな熱意とふかい愛情に頭がさがる思い)