芦川いづみ映画祭 @新文芸坐
芦川いづみ映画祭
~『芦川いづみ 愁いを含んで、ほのかに甘く』出版記念 ~
芦川いづみ(あしかわ・いづみ)
1935年東京生まれ。松竹音楽舞踏学校に所属していた53年、川島雄三監督にスカウトされ『東京マダムと大阪夫人』で銀幕デビュー。55年川島の推薦で日活に入社し、石坂洋次郎原作『乳母車』で石原裕次郎と初共演するなど、文芸作品からコメディやアクションなど幅広いジャンルの映画に出演し、チャーミングな容姿と性格で人気を博す。日活黄金期を代表する女優として活躍していた68年、俳優の藤竜也との結婚を機に惜しまれつつ引退。
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新文芸坐の特集上映は魅力的。大きなスクリーン、しっかり黒い闇、椅子もふかふかだし音響設備もそうとう良い。以前小さめのスクリーンで観た映画に新文芸坐で再会して、「こんなだったんだ!?」と驚くことはよくある。しかし新文芸坐の特集上映は容赦ない。上映作品は基本日替わり。観たい映画と観に行ける日にかかる映画が同じとはかぎらない。そんなわけで、せっかくの『ジャズ・オン・パレード 1956年 裏町のお転婆娘』を見逃してしまい、うなだれるわたし。呑気に見える映画鑑賞の道も意外にハードボイルド。
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