テレビが生んだ昭和の笑マン 植木等 ＠新文芸坐

新文芸坐の植木等追悼特集。社会勉強のつもりで観たらめっぽうおもしろくてびっくり。そうだよね、おもしろくって人気があるから何作もシリーズ化したんだよね。なのにあなどっていた。わたしはいつまでたっても謙虚な姿勢が身につかないなあ‥。
植木等がニカッ！と笑えばそれでＯＫ！パワーがあっていいなあ。くだらないことに全力投球でいいなあ。すかっと笑ってきました。どちらの映画にも美形アイドルが６０‘Ｓファッションで華を沿えているのだけど、これがしっかり美人でホントにお洒落。ビックリするほど目の保養。クレージーキャッツの映画でお洒落心を満足させられるなんて‥（若干の屈辱を感じているあたり、ほんとに謙虚さがない）。

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３億円犯人、ゆえに成金の大金持ち。現実のお金持ちって、しぶちんだものねえ。映画のなかぐらい、夢を見せてほしいものねえ。バカみたいに景気よく万札をふりまく様子が爽快。笑いながら、「もうやりたいことはやりつくしたしさあ。ムナしいよねえ」みたいなニヒルさもかっこいい。宇宙まんまる教の教えに従って銀行強盗することにするくだりも愉快だし、ひたすら穴を掘るという単純さもイイ！松岡きっこの女スパイルックもクールでかっこいい。これで後半（セスナに乗り込むあたりから）ダレなかったら文句なしだったのに。

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開始時間と終了時間を見て「長い‥」とダレたのだけど、映画自体はダレてませんでした。‥たぶん、当時としては珍しい海外ロケなのでたっぷり見せましょう！と意気込んで長い映画になったのだと思う。この長尺はサービスなのだ‥（自分に言い聞かせている）。ラスベガスに来ちゃったよー！というおのぼり感がたのしい。浜美枝の着ている服がいちいち気が利いていて素敵だった。真似したい（ほんとに）。