パリところどころ(1965)/パリ、ジュテーム(2006)
さいきんの早稲田松竹の二本立てセレクトはたまらないものがある。今回のこの二本立てを知ったときは、かるく悲鳴をあげたもの。今、名画座の神様は早稲田松竹にいるのかも。(くわしくは、こちらを。←この解説が、これまた愛に満ちていて!)
【パリところどころ】
この映画を観るのは3度目なのだけど*1、今回がいちばんたのしめた。話を追うだけでなく細部あちこちに目がいって。そして細部に気付けば気付くほどすごい‥作りこみというか出来上がりというか。もう溜め息。そしてジョアンナ・シムカスは、何度見ても新鮮に美しい‥。これまた溜め息。
【パリ、ジュテーム】
気になりながらもロードショー上映を見送った理由は。120分18話って。ひとつの話が5分って、映画というよりプロモみたいじゃんーと思ったからでした。実際そんなかんじのものもあったけど。でもおおむねおもしろかった。東京でもこういうオムバニス作ればいいのに*2。
特に印象的だったのは「セーヌ河岸」「14区」。実際のパリって、移民の人がいっぱいいるものね*3。もちろん観光客も。どちらにも愛あるまなざしなのがいい。そして「エッフェル塔」は、パントマイムむしろイライラする‥と思いながら観ていたのに、恋人と二人で踊りだすと俄然かわいらしく思えるという自分の心境の変化に驚いた。