韓国映画の新たな地平(チェイサー/映画は映画だ) @早稲田松竹

2008年/韓国/125分/カラー/R-15
監督・脚本 ナ・ホンジン/出演 キム・ユンソク/ハ・ジョンウ/ソ・ヨンヒ/キム・ユジョン/チョン・インギ/チェ・ジョンウ/ミン・ギョンジン/パク・ヒョジュ/ク・ボヌン
http://www.chaser-movie.com/

ひさしぶりに映画にこうふんした。
韓国映画って‥。いきおいあるのはいきおいあるよな。こんなにイヤーな話なのに、手放しで絶賛したくなっちゃう(このかんじ「オールドボーイ」のときと似てる)。展開に手に汗にぎったというより、おもしろさに可能性に、手に汗にぎった。
俳優さんたちの顔がみんなすごーく良かった。特に美男美女ではないのだけど(失礼)、ドラマがすけて見える顔。人生は、こういうふうな顔の人たちに演じてほしい。撮り方なのかな*1?名前を覚えたい俳優さんがいっぱいいたのでパンフを買いたかったのに、売り切れていて残念。ホ、ホームページにも載ってない‥。いったい‥どうしろと(困惑)。
脇でいいなーと思ったのは、ギル先輩役の「チョン・イン・ギ」*2 *3。1ミリも美男子ではないのに、顔面からペーソスあふれまくり。実にいいお顔。ほかの映画ではどんなだか、興味深々。あと、ミジンの娘役の女児「キム・ユジョン」が、宮崎あおい7歳、みたいなルックスで神々しいまでにかわいかった。わたしがロリコンだったら、真空パックの標本にする(うそです。というかロリコンじゃないので成長を見守るのみ←これはこれであやしい)。

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映画は映画だ [DVD]

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2008年/韓国/113分/カラー/PG-12 
監督・脚本 チャン・フン/原案・脚本・制作・制作総指揮 キム・ギドク 出演 ソ・ジソブ/カン・ジファン/ホン・スヒョン/コ・チャンソク/ソン・ヨンテ/チャン・ヒジン
http://www.eiga-eiga.jp/

イケメン映画か‥(ふっ)。なんて思いながら観たけど面白かった。
イケメン映画といえばイケメン映画なのだけど、とにかくツボを押さえて見せ方を心得てるので、こころに葛藤なくかっこよさを堪能できた。親切。
ヤクザの役の俳優さん(ソ・ジンフ)がどうにもかっこよくて、誰かに似てる誰かに似てると思ったら、斉藤和義だった。ただでさえかっこいい斉藤和義を、さらにかっこよく甘いマスク(死語)にしたかんじ。眼福。韓国には一重まぶたを愛でる文化があるのがいいなあ。
(対する俳優役(カン・ジファン)は、かっこいいといえばかっこいい程度。若手漫才師にこういう顔いそう*4。または、「田口トモロヲを若くして精悍にしてスタイルよくしたような」かんじ)*5
原案や製作がキム・ギドクなのだけど(なので急に少女漫画のようなパートが入る)*6、わたしにはキム・ギドクはこのくらい薄まったほうがいい気がした。

*1:現在公開中の映画の予告のなかのハ・ジョンウにはそんなに引力を感じなかった気がする。けど観てみようかな。名画座待ちでいいかな

*2:Kに、早稲田松竹のスタッフの人に質問してもらった。←調べて答えてくれた。ありがとうございます!また早稲田松竹に足を向けて眠れなくなった

*3:ちょっと前に「妄想二本立て劇場」って書いたけど早稲田松竹のプログラムってけっこうそれだわ

*4:フル一ツポンチの村上じゃない方か?

*5:Kは、チラシにあった解説「韓国トップスターW主演」というのを、「一人二役」と勘違いして(なんで?)(なんでといえば、ばかなのか‥)、「うわー、これ、同じ人なんだ。CG?映画ってすごいな!別人みたいだよ」と感心したらしい。なんで‥?

*6:Kは「あのメロドラマ邪魔」と言いました