溝口健二監督特集 @早稲田松竹クラシックスvol.21

今日、わたしが出かけていたのは、銀座ではなくて早稲田(の後に中野)。早稲田松竹で映画観てました。溝口健二の二本立て、しかも124分と143分。チケットをいただいていなかったら行かなかったと思います。でも観たらおもしろかった(というにはあまりに日本人暗いねーなんだけど)ので、良かったです。

山椒太夫 [VHS]

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安寿と厨子王」ってこんな話だったんだ‥。子供のころお芝居(歌舞伎)で観させられたけど、ぜんぜん覚えてなかった*1。てかなんでこの話が「子供向け」にされてるんだろう‥。相当悲惨だが。子供が主人公だから?勧善懲悪ではないけれど最後に善意が報われるから?ううむ。これを子供に読み聞かせるセンスってイヤだわ‥。映画としては安心して観ていられてよかったです。
残菊物語 [DVD]

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観始めてスグに、「この映画観たことある‥」と思い出して、この先の展開を思い出せるかな?と思ったらほぼ思い出せた(→☆)。でも、途中で出るのもなんだったので最後まで観た。展開がわかるからこそ泣けるってあるよね。ぼろぼろ泣いた。なんかもう、心構えとして「様式美を味わう」というのがわかっていたのでかなり堪能できてたのしかった。森赫子の姿を見ていたら着物着たくなった(階段を昇るときの裾さばきが優美!)。

*1:兄妹が苦労するってだけしか覚えてなかった。←まあ、合ってる。歌舞伎だったから全体じゃなかったのかな