火星の倉庫/ヨーロッパ企画 @シアターサンモール

サンモール(B1)に降りる入り口(?)のところには灰皿がおいてある。路上喫煙が禁止されている新宿区では喫煙者の数少ない憩いの場なのであろう。工務店風の作業着を着た50歳代と思しきおじさんたちが、そこで煙草を吸いながらおしゃべりをしていた(休憩中?)。観劇を終えて階段をあがってくるわたしたちの様子がやけに満足そうで気になったのかな?「今日やってる芝居ってなに?」「ヨーロッパ・企画‥」「知らないなあ」「おれらおっさんだもんな。若い人が観るやつがやってんのね」「おれらおっさんの観るものじゃないかー」。 ウウウンきっと、おじさんが観てもたのしいよ!心のなかで答えつつ、そう?おじさんが観ても楽しめる?心の中で聞いてみる。「おれなんておっさんだから、芝居なんて年に一度、ワハハ本舗を見るくらいだァ‥」。
‥ おっさん毎年ワハハ観てるのか!!あなどれずおっさん!!

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広くなったステージ空間をこう使うか‥(今回いちばんの感心どころ)。飛び道具はどうだろう〜‥と思ったら伏線にすぎず、どうもこうもないわなということでおさまった(自分のなかで)。相変わらずおもしろいし役者さんのイメージと役柄がリンクするので安心して観ていられる。けど酒井さん・西村さんの出番少ないなあ。まあ誰も彼もまんべんなくなんて不自然だけどさ。

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トークショーも見てきたの。まさかと思うけれど、お芝居をこれから観る人は以降読まないでね。おもしろさが何割か減るかも。
最後エコ発言にはどうしようーと思ったので(たのしいだけではだめなの?的戸惑い)エコについてのところで少し安心した。「具体的になにかエコ的なこと‥してないですよね?電気とかいっつもつけっぱなしですやん」と土佐さんに問い詰められる上田さん。安心しました*1!「や、でもエコはおもしろいよ(上田さん)」。「わたしの興味もおもしろいなあ、というところからですね」と松田さんが助け舟、をだしたかのように見えて、「‥でもこのあいだ西村さんと話してたとき、西村さんが、‘でも演劇ってエコじゃないですよねー’って言って‥。ホラ(と舞台上を振り返って)こういうの、作っては捨てるわけだし、そもそも存在が‥。お芝居って、特に世の中になくてもいいものじゃないですか‥」と言ったのがたまらなく可笑しかった*2。西村さんナイス!
あと松田さんのラストシーンは、泣くバージョンと泣かないバージョンの2パターンあるそう。どちらになるかは体調(?)次第というか、「さいしょは自分が泣くと思わなかったんだけど、実際ゲネのときぼろぼろ泣いちゃって。泣けるんだったらそっちでいくか、って思ったんだけど、途中、‘毎回泣いたらわたし枯渇する!’って思って。アンケートでも、‘泣かないほうが切なさが増すのでは?’なんていうのがあって、それもそうなのかなーって。ちなみに今日は泣きませんでした」。おお!観客とつくりあげる芝居!(ちょっとちがうか)(ちなみにわたしはぼろぼろ泣いた。泣いたとも。泣いてやったさ。クスン)

*1:いや、いちおうわたしはエコバッグ持ったりペットボトル分別したりはしてるけど。ひとから言われることじゃあない

*2:たとえどんなにいいことでも、自分の立ち位置に疑問を持たないひとって信じられない気がするので。まああんまり自分の立ち位置を考えすぎても、なにも言えなくなっちゃうんだけどね‥