花見のあいまに観た映画

釣りキチ三平」(2008)@ユナイテッドシネマ(4/4)

子供時代アニメの「釣りキチ三平」が大好きだったKにつれられて鑑賞。
釣りキチ三平」の実写映画化と聞いて、わたしが気になったのは魚紳さん*1のキャスティング。塚本高史‥、「三白眼はいいけれど若すぎる」と思い、そのあと「ああでも子供の頃読んだからうんと大人に思えただけで、魚紳さんはまだ20代なのかも‥」と思い直し、‥さよならわたしの幼年期。ちなみに漫画番長(最終回まで読破したらしい。さすがッス‥)は、「魚紳さん?オダギリジョーじゃないの?」と言っていた。番長、ナイスキャスティング。たしかに塚本高史では、少々顔が丸いんだよなあ。さらにちなみに漫画番長は、じっちゃん役に着目していなかったわたしに、「三平は、じっちゃん役が重要なのに‥」と不満そうだった(面目ないッス)。じっちゃん役は渡瀬恒彦。だいぶん若くお茶目なかんじ。可愛げと華があるけど、落ち着きや老人感は皆無で、漫画版のじっちゃんが好きな人(番長以外に誰かいるのか‥)はめんくらいそう。キャスティングはさておき、映画のテーマは家族愛?節度をわきまえたキチなんて、キチじゃないのに。まあいい。わたしが一番よかったのは、巨大魚に三平がまたがって、ザッパーン!と水面にあらわれるキチシーン。途中少々なかだるんだけど、このシーンが爽快だったのでよかった*2。(観終わったKは、「‥まぁまぁ‥」と言いながら、記念にパンフを買っていた)

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「修羅桜」(1959)@ラピュタ阿佐ヶ谷(4/5)
むしょうに古い日本映画が観たくなりラピュタへ駆け込む。時間の都合でこれ(モーニングショー)を観るしかなかったのだけど、うーむ。特におもしろくなかった。観たかったのは古い映画ではなく、おもしろい映画だったと気付き、不完全燃焼。松竹映画三千本記念作品の豪華キャストもとりとめがなく‥(とりとめないといえば、『原作:江戸川乱歩角田喜久雄城昌幸、陣出達朗、村上元三』ってどう。どうなのよ。とりとめなさすぎ、つめこみすぎ)。しかし、銭湯の壁画のような風光明媚さ、ひざをたたきたくなる箱庭感はナイス。ああでももっとおもしろくしてもよいですのに。

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「未来を写した子どもたち」(2004・アメリカ映画)@ギンレイホール(4/7)

http://www.mirai-kodomo.net/home.html
よい作品だと思うしところどころ泣いた。ナチュラルに美しい魂を見せられたら、もうお手上げだ。しかしコンセプト・テーマ以上の感動はなかった(コンセプト・テーマを裏切らない感動があったとも云える。けっこう重たいテーマなので、すごいことかも)。でも、すかっと「感動!」で終わらせたら終わってしまったら、実はかなりこわいことだし‥。こういう作品は、作品側も観客側も匙加減が難しい*3

*1:うわー、魚紳さんて魚の紳士だったのね。ずっと魚を信じる(魚信さん)かと思ってた。でも我ながら、「魚信さん」では魚屋みたい

*2:こう書くとつまんなかったみたいだけど、終盤の感動シーンでは落涙もしてけっこう満喫

*3:ひとつわからなかったのは、インドの子供たちの映画なのに、カースト制に触れてなかったこと。そういうのもあるんじゃないのかなあ‥