小さな悪の華(1970)

悪徳に魅せられたふたりの美少女。あやうくいバランスで充足したうつくしい世界。ラストのほのまぶしいゆらめきまで、ぼんやりうっとり見惚れていた(展開がのんきでうっすら退屈も感じるのだけど、それもまたデカダン)。美は正義。思春期は悪。夏休みは自転車。美少女は目と心の保養‥。無防備なエロティシズムが背徳感たかめでどきどきした。画面の色調が「1970年代のヨーロッパ映画」という少し色あせたかんじ(無条件にせつなくなるような)でとても綺麗。悪がこんなに魅力的でいいのかしら‥と思いつつ。

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八重子さんの日記(→☆)でこの映画を知り、ブロガ−限定試写会というのにお邪魔させていただきました。「乙女系ブログ」というくくりだったので、自分のブログ(ここ。申し込み時にURLを記入する)が乙女系かと首をひねりながら、「年齢記入した時点でハネられるんじゃないの‥」と思っていたので、当選のメールがきたときは、「なんとフトコロの深い配給会社だ‥」と、天を拝むきもちでした。乙女系ブロガ―‥といっても一人同伴してもいいので、誰がブロガーなのかわかんないんですけどね。当日になって「今日なに着て行こう!?」なんて悩んだり*1、自分をたなにあげて、「ほほうこの娘たちが乙女系ブロガーさんか‥」と感慨にふけったり(男性一人で来ている方もいた)、おもしろい試みに参加できてたのしかった(満喫)。
吉祥寺バウスシアターでの上映は2/2〜2/15のレイトショー*2。DVD化は2/20らしいです。乙女系の方はぜひ。

小さな悪の華 [DVD]

小さな悪の華 [DVD]

*1:腐っても乙女の心意気。でもさー、腐った乙女って、イヤだよね

*2:初日2/2はオールナイト。「小さな悪の華」公開記念 死にゆく少女たちの散歩。「小さな悪の華」「ヴァージン・スーサイズ」「エコール」の三本ですって。個人的には「ひなぎく」も上映してほしかったけど‘死にゆく‥’っていうのからズレるからはじかれたのかしら。いちばんはじめに「ひなぎく」を観たのがバウスシアターだったし、そのあと何度もバウスで観たのでひなぎくといったらバウス、バウスといえばひなぎくなんだけどなー‥