ハルチン2

ハルチン 2

ハルチン 2

ハルチンの2巻が出る!と知ったときは驚いた。嬉しさより、戸惑い。待ちすぎてもう、あきらめていたから。なんで今ごろ*1? でもまあよろこび勇んで購入。新装版で売られていた1巻も同時に。だってハルチンは、仲のよい友人であり、わたしだから。Hanako連載時も、立ち読みで動向を追っていたし、作者の魚喃キリコが、「ハルチンの将来を思うと苦しくなり先を描き続けることが出来なくなった」というようなことをインタビューで語っているのを読んだとき*2は、ひでえ。とつぶやいた。だってハルチンは、友人でありわたしだから。

::::::::::::

実のところ、魚喃キリコ恋愛漫画は苦手。すごくリアルでヒリヒリして、友人の話を聞いているようで、‥こんなの現実でじゅうぶん!て思ってしまう。ハルチン2巻の最後のほうもそんなかんじ。身につまされすぎて、笑いにくい。さらにそこに、駄目押しの番外編「ナナナン」。こうしてまとめて読むと‥。ハルチンは友人であるよりわたしであるより、魚喃さんなのであった。この頃の魚喃さん以外の誰でもないのであった。それは描いててつらかろう‥。今こうして単行本化したということは、魚喃さんのなかで、なにか、ふっきれたのかなあ。ふっきれたのなら、新しい地平からのハルチンを今こそ読みたいような気もするけれど。‥それは無理かなあ。無理かなあ。元気な今のハルチンに、会いたいような気がするのだけれど。

*1:連載は2000年でいったん終了

*2:「鳩よ!」の魚喃キリコ特集号。今手元にないので記憶がたよりのため多少語弊があったらすみません