キセル @恵比寿リキッドルーム

「スキマミュージックツアー」。新譜出すわけでもないのにワンマンなんてやっちゃって、と言っていたけど。新旧関係なくランダムな構成で、1曲めから「こうくるか!」。1曲1曲、「あ、これを演るんだ!」とわくわくどきどき。あれこれ聴けてうれしかった。とってもうれしかった。でもまだ聴きたい曲があるので、こういうライブ、もっとやってくれないかな。リキッドルームなんて広い空間*1で、みんながキセル聴いてにこにこしているなんて、なんてうれしい状況なんだ。
(MCとかセットリスト書くのでたたみます。これから大阪や名古屋に行く人(イイナー)は読まないでくださいね)
MCについて、横に並んでいた男の子(ほんとに男性客が増えた!)が、「‥お互いに(おもしろさを)殺しあってる‥」と評したのが可笑しかったのはさておいて。すこしだけ曲の解説?みたいのをしてくれたんだけど。「ハネムーン」と「タワー」は「友だちの結婚式に頼まれて作った」みたいなことを言っていて。「こんな素敵な歌を作ってもらえたらド幸せ!」はさておき(今回さておいてばっかり)、「ハネムーン」てそんなスイートな歌(結婚式で歌うような晴れやかな歌)だと思わなかったのでびっくりした。すごくすごく今は幸せなんだけど、今は幸せなんだけど。こんな幸せを手に入れちゃってなんだかこわい的な歌かと思って(そこが好きだっ)た。単にわたしの幸福観に問題があるのか。「海ねこと定職屋」についても、「兄弟で小樽をサイクリングしたときの思い出をもとに作った」と言っていてかるく驚いた。兄弟でサイクリングした思い出(文字にすると爽やか以外のナニモノでもない)があんな歌になるんだ‥。すごいや。そういえば以前どこかで‘「ベガ」は自殺の歌’と主張する人を見たな(そう思って歌詞を見るとそうも解釈できるんだけど。どっちかというと後追い無理心中?←だからラブソングですってば)‥。これはキセルが暗いんじゃなくてキセルリスナーが暗いってことかなー。ははは(力なく笑っておく)。

【セットリスト】
1.ハネムーン 2.春の背中 3.タワー 4.ねの字 5.夢のいくら 6.海ねこと定食屋 7.イギリス海岸〜コロンビア 8.星空 9.君の犬 10.鬼 11.鍵の絵 12.写真 13.ギンヤンマ
アンコール:1.ビューティフルディ 2.ベガ 3.系図 / アンコール:くちなしの丘

アンコールふくめてきっちり2時間。思わぬ曲の思わぬアレンジ(ねの字といくらがすごかった)にそーくるのか!と思いながらまんきつ!よかったー。ライブが終わってお客さんがみんな、とろんとした満足げな顔をしていていいかんじ。会場先行発売というCD(4曲入EP)を買って外に出る。ほくほく。最近は好意的になったけど、なにかにつけ兄に否定的だったKに、「今日はおしゃべりもはずんでいたし、いろいろ聴けてたのしかったねー」と感想をもとめたら。「‥でも、兄、ちょっと‥。‘くちなしの丘’を気に入りすぎだな。人にあげた歌なのに。2回目のアンコールに歌うなんて‥」と言っていて少し吹いた。

*1:キセルのライブには、乙友が2人、はて友(かってに友だち扱い)が1人来ているはずなのだけど、広さのためめぐりあえず。無念‥