東南角部屋二階の女 @ユーロスペース

もったいつけて「いつ観よう‥」と思っているあいだに「おろち」の上映が終わっていたので(ガーン)、あわふいてロードショーものを観にでかけました*1 *2
チラシを見たときに、「西島秀俊プラス加瀬亮インほっこり映画とは、神をもおそれぬ安直さ。これでコケたら目も当てられない」と意地の悪い感想を持ってしまい(ごめんなさいごめんなさい)、懺悔のつもりで観に行ったのですが。粒子のあらい画面のなか、やわらかい光が充満するやさしい映画でした。香川京子と高橋昌也、ふたりの熟練の演技、というかたたずまいはもはや反則的で、すこし浮いている印象をうけるのですが、この差を埋めようとせず、おおいなる差として画面に出すところが、誠意と思えてよかったです。加瀬の役柄はピーターパンだったのかしらとか*3、西島の決断にはあたしゃ反対だよとか*4、ひっかかる点もあるのですが、もう一回、今度は邪念を捨てて観たいです。

*1:ら、この日はシネマヴェーラで、観たことのないジャック・ベッケル映画の上映があったじゃない!もうヤダ‥

*2:10/22追記自分メモ:ヴェーラのベッケル映画に来ていたそう。人生楽ありゃ苦もあるさ‥(←気を落ち着かせるためになにかほかのことで思考をうめようとしているもよう。いや、この日のベッケルは昼と夕方、2回あるから、たぶん昼の回だよ‥(どうせ夕方の回でも会社帰りの自分は間に合わないんだしいいんだ‥。仮に同じ回観てたとしてもそれだけだからべつにいいんだ‥(それだけでじゅうぶんだけどね‥!

*3:すみません彼の魅力がいまひとつわかりません。わるいところが見当たらないのはわかるんだけど

*4:いいじゃん楽にさせてあげてーと思うのは思春期に背伸びして「堕落論」読んだから?なんかあの決断が『最善』とされるのってやだな