にっぽん泥棒物語(1965)/吹けば飛ぶよな男だが(1968)

緑魔子伝説 @シネマヴェーラ渋谷

にっぽん泥棒物語 [DVD]

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泥棒コメディかと思って見ていたら後半急に転調して、社会派法廷コメディになった。唖然としたけどおもしろかったので、べつにまぁいい。問題は(?)緑魔子の役どころが、ひたすらに脇役であったこと(全登場シーンをたしても10分に満たないと思う)。しかも特に「彼女じゃなきゃダメ」って役どころでもない。映画はおもしろいのだけれど、緑魔子の特集上映のなかに入れる作品ではないんじゃないかなあ。
吹けば飛ぶよな男だが [DVD]

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こちらの緑魔子はきちんとヒロイン。ほぼ全編出ずっぱりで、緑魔子鑑賞意欲は満たされるのだけど。でもなんだかなあ‥。ピュアとうすのろがほぼイコールなヒロインって、二重三重にものがなしい(うすのろさ強調メイクは興味深い)(とってつけたような「おリボン」はどうかと思う)*1。しめっぽいのはいやなのに。そうこの映画、全体的にしめっぽい。ヤだなあヤだなあ辛気くさいなあ、そう思っているうちに終わってしまった。期待していたなべおさみのチャームも、どうだったのだろう。そもそもなべおさみを期待していたのがどうだったのだろう‥(うなだれるわたし)。

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ゴールデンウィーク中、映画に行けるのはこの日だけだったので、ヴェーラのあとは神保町に行くつもりでいた。普段映画館のはしごはしないので、不安だったのだけど。幸い先に観たこの2本(とくに2本目)*2がわたしにはいまいちであったので、新しい映画を求めてはつらつと移動することが出来た。そうかそうだったか‥。うれしくない誤算と発見。

*1:ていうかギャグかと思う

*2:1本目は、緑魔子を期待して挑んだから肩透かしをくらっただけで、映画としてはおもしろいと思いますが