インファナル・アフェア 終極無間(2003)/ドラゴンプロジェクト(2005)

〜黄秋生(アンソニー・ウォン)、遊侠一匹 @シネマヴェーラ渋谷

うーんうーんうーん。現在と過去と妄想が入り組んでいて頭が混乱した。どんなに混乱させてでも、トニー・レオンの笑顔をお届けしたかったのねえ。I のトニー・レオン、かっこよかったもんねえ。たしかにIIはトニー・レオンが出てこないぶん物足りなかったものねえ。あなたのニーズにお応えします的なアナザーストーリーなのだろうか。気持ちはありがたいけれど、でもこの映画のなかのトニー・レオンはそれほどかっこよくないなあ。この役にお茶目さはいらないと思う。映画を破綻させてまでも見たい笑顔ではないなあ。うーんうーんうーん。IIではただのおもしろキャラになりさがっていたキョンがそれなりにかっこよく描かれていたのはよかったし、つまらないわけではないのだけれど、首をひねるかんじだった。期待しすぎたのかな。
ドラゴン・プロジェクト 特別版 [2枚組] [DVD]

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2本目は観ないつもりだったのだけど、期待していた「終極無間」がいまいちだったのと、究極のカンフームービーなんてこの機会を逃したらきっと一生観ないな、と妙に一期一会な気分になり鑑賞。金曜日だしね。ぜんぜん期待してなかったせいか、おもしろかった*1。チャンネル争いをして兄妹ゲンカがカンフー合戦になったり、おじいちゃんがワイヤーアクション?で華麗にビルの上を舞ったりとか、爽快にくだらなくてご機嫌。カンフー映画は、でもやるんだよ、で出来ているから、実は好きなジャンルなのかも。こんな自分てどうなんだろう。
アンソニー・ウォンは、藤岡弘とかルー大柴的なひょうきんなおとっつぁん役をいきいきと演じていた。アクションコメディですからね。振り幅広いなァ)

*1:今日観た2本立て、どちらも自分のなかでは70点くらいかと思うんだけど、80点を期待して70点なのと、50点を予想して70点なのでは、そりゃもう後者のほうが好印象なのね。公平な目で見るってむずかしいなあ。妙に思い知った出来事