前野健太とDAVID BOWIEたち @高円寺無力無善寺

3月に渋谷で見て以来、久しぶりのマエケン。前回ライブにつれてってくれた乙友の話を聞いて、「いつかは高円寺で観ねばなるまい‥!」と静かに燃えていた。憧れの無善寺は、すばらしくカオスな空間でいっぱつで気に入った。店内の様子、写真に撮りたかった。あの混沌。ぬいぐみにつもったほこりのいとおしさ。しかもBGMが猫コーラスだよ!?狂ってるー‥(うれしくてたまらない)*1
前野健太DAVID BOWIEたち」というのはバンド編成のこと(たぶん)*2。さいしょにバンドで数曲演奏して、前野さん含むバンドメンバー4人がおのおのソロで20分演奏して、さいごにまたバンドで数曲。あっさりしつつ、てんこ盛り。ドラムのソロで20分とか、だれそうなのにぴしっと最後までキマッていて、すごくかっこよかった。二胡のソロももっと聴いていたかった。一人ひとりの演奏クオリティがすごく高い。でも、だからこそ、やっぱりそこでバンドだなあ。あの音の厚さと隙間。もうこんな時間になっちゃったー・でももうちょっと演奏してくれないかなー・もっと見てたいー。なんて思いながら心地よくぼんやり。もっとぼんやりしていたかった(欲深)。こんな豪華なライブがひっそり行われている高円寺はいい街だなあ。あらためて感心。
(不真面目な感想でもうしわけないのだけれど、ライブが白熱したときに、前野さんの頭から帽子がポロリと落ちる瞬間。あれがおかしくてたまらない。でも吹き出すのは不謹慎だから耐えてます)

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(写真はライブ前に古本屋さんで買った「さるの三ちゃん(ほるぷ出版 復刻絵本絵ばなし集)」。色使いがなつかしくもスマートで、デフォルメぷりがちょうラブリー。素敵な本を安く売る古本屋さんがあって、気の利いた喫茶店があって、気のいいライブハウスがあって。ちくしょうこんなに高円寺を賛美するつもりじゃなかったのに、高円寺はイイナア)(どうでもいいけれど古本屋さんで。買い物するときにお店のご主人がどっか出かけて帰ってこないなあと思ったら、お店の外で小学生と猫を見ていた。なにこれちょっと。あまりにも古本屋さんすぎる振る舞いと思った)
(さらにどうでもいいけれど、きもちよく酔っ払った「中央線の妖精」(今わたしが付けた。←昔marimariが「下北沢の妖精」と呼ばれていたことを思い出して)が、帰り間際に「ウィンクしながら銃を撃つ☆」ポーズをしてくれて、まんまと心を射抜かれました。心を射抜かれながら、ウィンクしながら銃を撃つ、というポーズがわたしの引き出しにはないなァ‥と自分を猛省。わたしが友達にどんなジェスチャーを送っているかというと、「吹き矢を放つ」‥。わたしの人生、薄暗すぎる)

*1:乙友からのメールの、「たぶんお風呂の椅子みたいのに座ることになるから洋服はそのつもりで」というアドバイスがすべてを語っている。ような気がする

*2:ちなみに前野さん以外の3人は眼鏡男子←本格派なので漢字表記。微妙なバリエーションでおおくりする眼鏡世界をあなたに