Theピーズとわたし

Kが、「レコード屋で試聴したらかっこよかったから」とピーズの新譜を買ってきました*1。ふ。ピーズがかっこいいのなんか知ってるよ。余裕でかまえていたのですが、いざ聴いてみるとかっこよすぎて。閉めていた扉を開けざるをえなかった(Kは、すごいイキオイで扉を開けていくわたしに引き気味)。

アルキネマ

アルキネマ

実は(というほどのことでもないけど)わたしは大昔ピーズが好きだったんです。アルバム「とどめをハデにくれ」まで追いかけていた。それで、持っていなかった今までのアルバムを買いそろえ、これからはピーズから目を離さないと決めました。今年25周年のピーズに対し、わたしが追いかけていたのは2〜5年目くらいでしょうか。なんで目を離していたのかなーと思いつつ、それよりも、今こうしてピーズがあってくれてよかったなアリガトウ!な気持ち。間に合ってよかった。よかったなあ。

どうでもいいけどちょうどわたしが昔から持っていた初期5枚のアルバムがタワーレコードで再発されているので(たしか1800円。お買い得)興味のあるひとはこの機会に購入するといいと思います*2

グレイテスト・ヒッツ Vol.1

グレイテスト・ヒッツ Vol.1

グレイテスト・ヒッツ Vol.2

グレイテスト・ヒッツ Vol.2

ファーストを2枚同時に出したから、カウントがややこしいことになってます。ファーストは歌い方がパンクっぽくて憎たらしいです。アー写も若造ぽくて憎たらしい。収録曲は「カラーゲ」とか「デブジャージ」とか、くだらないけどかっこいい(これも憎たらしい)。
マスカキザル

マスカキザル

「オナニー禁止令」の「意味なんかないエー」のかっこよさ(特に「エー」部分がかっこいい)。あと「どっかにいこー」はピーズラブソングのなかでもかなりの純度で当時は聞くたびに泣いていた思い出。どうでもいいけどこの頃はるさんはTシャツをジーパンにインしていた。胃腸が弱いのか。

クズんなってGO

クズんなってGO

アルバムタイトル「クズんなってGO」は名曲中の名曲とみた。これを聞きたくて昔のCDをひっぱりだして、深みにはまったんだよなあ。

とどめをハデにくれ

とどめをハデにくれ

でもわたしがこの機会におすすめしたいのは、とにかく「とどめをハデにくれ」。
暗いけど長いけど、ずっしり重いなか、あがくようにほの明るくて、どうしようもなくやるせなくて。名盤中の名盤と思う。でもピーズ、結局名盤ばかりだよね‥(この後の「どこへも帰らない」「リハビリ中断」のこともいつか頑張って日記に書きたい)。全9曲にして50分超え。踏み絵のようだが。

しかしこんな名盤に衝撃うけながら、リアルタイムのわたしはなんで次のアルバムから買わなかったんだろ聴かなかったんだろう。ほんとに不思議だ。でも次のアルバムがでるまで3年かかってるんだもん。若い多感な時期の3年は長いよ‥。

古い(絵)日記を見返していたところ、わたしが頻繁にピーズのライブを観ていたのは、1989・1990年くらいでした。ああバカロック。ピーズはいいけどお客さんがヤンキーぽくてヤだ。みたいな記述ばかりで自分にうんざり*3。でも、誰にも見せるつもりじゃない日記とは、20年後の自分さえ見せる対象じゃないので仕方ない。痛くても仕方ない。うー(嗚咽)‥。
そして、日記を見返すまで忘れていたけれど、92年にワンマンも観ていた。新曲として聴いた「シニタイヤツハシネ」に衝撃を受け、歌詞をメモしてある。「ピーズの歌詞は言っちゃいけないことを言う」とも書いてある(これは別の曲のこと)。ピーズは20年前からピーズだし、わたしも20年前からわたしだったんだなあ。

*1:7月のことね。どんだけ時差だ

*2:わたしはこの後のアルバムから買い求めることになるのですが定価で悔しいよ。とこぼしたらKに、「だからって持ってるやつまた買ってどうするの!?」と叱られて、さすがのわたしだってそんな無駄使いするわけないのに。なんという信用のないわたしなことよ‥

*3:でもヤンキーはほんとに嫌だった。ヤンキーの宝庫だった公立中学校にいたのでヤンキー嫌いの根は深い。たまに「さびしいだけなんだ」みたいなところを見せるのがほんとうに嫌だった