船を建てる

船を建てる 上

船を建てる 上

復刊されたうれしさで、旧版を持っているのに買ってしまった。妹には「持ってるんだから要らないじゃん」て言われたんだけど、書き下ろしがあるのかと思って。←なかった。書き下ろし。でも購入したことに悔いはない。2巻も買うぜ。濃密でいっぺんに読めないのでちびちび読んでいる。寝る前に1〜3話読んで、ちょっと泣いたりしながら、謙虚かつ贅沢なきもちになって眠りにつくのがさいきんのよろこび。1巻のさいごに大好きな話(フロリダ州では桃が熟れる頃/甘粛省では杏が熟れる頃)が入っているのでそれを読むのがたのしみ。
思っていたとおりにおもしろいのは以前の感想と変らずだけど、ぜんぜん古びない(初出は平成4年ですって!びっくり!)どころか、今読んでも未来からやってきたような感覚に驚く。すごい未来じゃなくてちょっと未来の漫画みたいな。‥実は鈴木志保のさいきんの漫画は、絵が進化しすぎて苦手で、1冊買っただけでその後買っていないのだけど(「船を立てる」があればいいの!と思ってしまうのある)。あの絵は、ほんとにいまの時代には進化しすぎているのかもなあ。何十年かしたらしっくりくるのかも。なんて思った*1

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さいきん漫画しか読んでないのは、友達から借りたハリーポッターの4冊目が、分厚いのはいいんだけど重たくて。持っていられないので読んでないのだけど。なにか活字ものを読むならコレだよなあ、ほかの本読む前に読んで返さなきゃ、でも重くて持っていられなくて。という理由があってです。秋になって体力気力集中力が増したら挑めるかしら。つうか挑まねば。

*1:‥ん。なんか今、何冊か買わないでいることに後ろめたさを感じて「ちむちむパレード」(同時発行された書下ろし)の評をいくつか見たら、なんか、書き下ろしならではの自由さを称えるものばかりだ。うーむそこまで誉められたら買わなきゃいけないねえ、て気になった。ウン、近日中に買おう。おう。おう