秋の読書メモ

ボタニカル・ライフ?植物生活 (新潮文庫)

ボタニカル・ライフ?植物生活 (新潮文庫)

趣味人が趣味を語っておもしろくないわけないじゃない。笑ったしジンとした。ひどくかっこいい。ハードボイルド園芸っていうのがすでにツボだけど、ベランダーというのがこれまた!庭とちがって鉢のなかで世界が完成されるベランダ園芸ならではの小宇宙感がなんだかすごくいとおしい。ああ、いいなあ。
こんなふうに、好きで好きでずっと見てたら、そのことを見てるんだか世界を見てるんだかわからなくなるかんじってたまに目にする。うらやましくなる。無趣味なわたしにもそういうものあるかしら。ちょっと考えたら浮かんできたのは猫。猫からは世界が見えるし宇宙も見える。そんな気がする。

新装版 戦中派不戦日記 (講談社文庫)

新装版 戦中派不戦日記 (講談社文庫)

さいきんのわたしは山田風太郎の本をさがすためにブックオフ行っている。定価で買うには分厚くて高いんだもん。(それにしてもはてなの説明文は痛快でかっこいい→“セックス、ヴァイオレンス、フリークス、サイコを「活劇ツール」としていかんなく使い倒すエンターテイナー”だって。はははそのとおりだ) 日記シリーズを読んだのははじめて。すごーくおもしろかった。こういう青年期を送って、ああいう小説を書く人になるのね。ふむふむ。洞察力というか思考力がすごい。わたしが長年不思議に思っていたこと・知りたかったことへの考察が書いてあってたいへんためになった。そうなのかなそうなのかな。(それにしても23歳のときの日記だというのが‥。これは‥)

顔面採集帳

顔面採集帳

乙友に貸していただいた。ぷはは。チチさん、おもしろい‥!(チチさんが、おもしろい)(文章もだけれどもチチさんの‥精神構造がおもしろい‥)