鬼輪番(1974)

↑映画がおもしろかったので、ラピュタ阿佐ヶ谷をはしご。調子にのってレイトショーも観た。特集は、「俳優 岸田森」。岸田森のことは、いつも薄気味のわるいダンディ(死に方かっこよし)、という程度の認識で、この映画のなかでもそんなかんじをまっとうしていた。「忍者映画」というのがやけに新鮮だった。
原作は小池一夫ということで、劇画調なストーリー*1。エロ、血しぶき、惨殺、友情。てんこもりだった(なぜかクライマックスの闘いが「日干し」と地味だった‥)。しかしてんこもりながらも、1974年でこういう映画作って、どういうふうに公開したんだろう?まだビデオが普及してないからVシネ的展開はないから、劇場公開なんだよねえ?きっと18禁だよねえ?採算はとれたのかしら(そもそもとれるとふんだのかしら)。1974年は忍者映画にあついファン層があったのかしら。謎だ*2
そういえばKが忍者好きだった‥、と思い、帰ってからアレコレ質問したら。「大部分フィクションらしいじゃん?手裏剣とかないって説もあるんだよ」と言われ大ショック。まじすか‥。山田風太郎の小説のことを話したら大失笑された‥。そりゃあわたしもあれは作り事だと思うけど、それなりの元になる記述はあるのかと思ってた。夢、破れたり‥。(いいや、わたしは信じ続けるぞ!忍者はいたってね。いいえ、今もいるってね!

*1:映画の冒頭で、鬼輪番の修行として性技(?)をマスターするために、「女を捨て、女を極めた者だけが女を越えられる」?みたいな教えを受けるのだけど。女を捨てないと女を極められないというのが、非常に含蓄深いと思いました←あっさり劇画脳になってるし

*2:主役の近藤正臣の地味さも謎だ。くのいち役の荒牧啓子はすごく可憐でけなげでよかった