続化け猫とわたし

午前2時、実家の兄に看取られて、愛猫やかもちが昇天しました。これからはほんとうに、「化け猫とわたし」という関係です。(写真は在りし日の)
へんな話だけれど、少しづつ覚悟をしていたので、大きな打撃はない(老衰だし)。兄が、めちゃめちゃ親身になって、出来るだけのことをしてくれていたので(正直自分だったらここまでは出来ないと思う)、やかもちは、愛されてるなあと思いながらこの世を去れたと思う。べつに永遠の別れとは思わないし(お葬式でよく葬儀屋さんがこう言うけれど。いつも、こころのなかで、アンタ永遠に生きる気か。わりかしすぐにあの世で会えるよ、と思う)。最期の表情が比較的穏やかだったのもほっとした。やかもちは最後まで男の子らしく*1雄雄しく、心配かけまいとしてくれたんだ。いい子だったなあ。どんなに撫でてももうノドを鳴らしてはくれないんだなあと思いながらも、背中を撫でたらとまらなくなった。撫ですぎて、自分の手のひらが摩擦熱で暖かくなってきて、「やばい錯覚したらどうしよう、なんか気ィ狂う‥?」と思いやめた。やかもちはこんなばかにかわいがられてしあわせだったかしら。とか考えても仕方ないことは考えない。わたしはやかもちがいてくれてすごくしあわせだったよ。ありがとうやかもち。

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死は、会社にいるとき妹からメールが入り知った。前夜に兄から、「ついに危なくなってきたかも‥」という電話があったので、今日は実家に帰ろうかな‥と思っていたところだった。メールを見て、実家に電話して、どんより暗くなっているわたしを、同僚(だいの愛犬家)がおおいに心配してくれた。「今日はもう会社早退しなよ!わたしならそうするよ!課長に言いなよ!」。ありがとう。でも、亡くなったの夜中の2時くらいらしいから‥今帰っても‥(このとき10時)。会社終わったら今日は実家に帰るから、早退はいいよ。「そう?大丈夫?無理しないでね。‥わたしの友達、可愛がってる猫が死んじゃったときはね、オリジナルの祭壇をつくって、一晩中お線香を絶やさずに、一緒に寝たんだって‥」。オリジナルの祭壇?線香を絶やさず?一緒に寝たってベッドのなかで?ひとつひとつ問いただしたい気がした(正気ですかと)けど、今の発言はすべて、わたしを慰めるためのもの‥と思いとどまった。人を癒すのはなんだかんだ云って人だ。と思った。この同僚の愛犬になにかあったときは、わたしも早退をすすめよう *2
Kもいっぱい心配してくれた(わたしを)。そこまで心配か、というほどに。ありがたい。いろいろ支えられて生きているなあ。

*1:人間に換算すると65歳くらいなので男の子というのもいかがなものかと思うんだけれど。つい

*2:でも彼女は愛犬の小さな異変にもいち早く気がついて、危ない日にはそもそも会社に来なさそう