モダン都市東京 −日本の1920年代

今の東京にモダンはあるのかしら。あるとすればなにかしら。今わたしがうっとり素敵と見惚れている西洋建築も、建てられたときは「街並にそぐわない」と非難されていたもよう。そう考えると今のモダンってなに?皆目見当がつかん。アサヒビールのあれ*1かしら(絶対ちがうと思いたい)。
1920年代。今はもう失ってしまったものたちに思いをはせて。すこうしばかりタイムトリップ。‥しかし取り上げられている作品が物知らずな自分には未読のものばかりで‥。やはり読んだことのある「D坂の殺人」や「放浪記」のあたりが興味深く楽しく、前後の物語を思い出しながら読めるのだけれど。「放浪記」にでてくる東京は、ぜんぜん素敵じゃないという矛盾(わたしのなかの)。

*1:これ→