日活ロマンポルノ名作選@ラピュタ阿佐ヶ谷

どんなおもしろいものが待っているのかわからないもん、行こう行かなくては。と思いつつ、自分のなかで、後回しになりがちなロマンポルノというジャンル(去年の田中登特集で開眼しかけたまま中断中)*1。せっかくのラピュタ阿佐ヶ谷*2なんだからどーんと行け自分、と思うのだけど。時すでに遅く、この特集はもう終盤まじか。あわてて連休の最終日に2本。ジャンルなど関係なく、おもしろい映画とそうでない映画があるだけなのはわかっているのだけれど。ロマンポルノではずした場合、心理ダメージが大きそうなのが臆病になる原因かなあ。エロの壁。

【濡れた欲情 特出し21人(1974)】
めちゃくちゃディフォルメされているのに、とってもリアル。リアルというか血が通ってる。ストリップ一座という不思議な小宇宙が、スクリーン上にしっかり存在して見える。女優さんたちがみなたくましくチャーミング(芹明香はもちろん、片桐夕子のステージでの変身ぶりが素敵)。いのちを女性をどーんとおおらかに讃歌していてイイナア。わたしも雑にたくましく生きるぞーと元気になる。「恨み節」や「エレクトリックおばあちゃん」などBGMも好み。おもしろかった。
【マル秘ハネムーン 暴行列車(1977)】
70年代ニューシネマをニッポンで。さすがのわたしもそんな無茶なーと思う。でもやるのか。‥やるならもっと徹底してくれ‥っていうか‥ああ‥(エロよりこっちが恥ずかしい)。全編ただよう苦笑い感ながらも、ところどころ、おお!というシーンがありよかった。駄菓子屋さんでストリップするところが好き。冒頭の花嫁姿とか、エロはきっちり成立していたと思う。

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どうでもいいけど1):以前「あ〜んを好きな映画で埋める」をやったとき(→☆)に、「ぬ」で始まる映画を一本も観てなくて保留にしてたのだけど。ここで初・「ぬ」で始まる映画登場(ガーン)(ロマンポルノは「ぬ」の宝庫だな‥)。おもしろかったからいいけどさ。 どうでもいいけど2):ラピュタでは、映画が始まる前に、スタッフの女性が、映画の名前と製作年と監督名をろうろうと読み上げる。そう、このロマンポルノ特集でも。プロだなあ。プロの映画好きだ。ちょっと感動。 どうでもいいけど3)吉祥寺から阿佐ヶ谷へ向かう、上り方向の中央線だと、電車のなかからラピュタのビルが見えるのね。晴れた休日、電車のなかから見える、ほっこりかわいらしいラピュタの外観。今からあそこでロマンポルノ観るのかーと思うと、なんや笑いがもれました。

*1:いきなり「めす市場」なんていう名作中の名作見ちゃったのもどうかと思う。自分

*2:痴漢とか出っこない&おもしろいものをきちんと選んでくれそう。東京っていいよな‥