地下室の古書展vol.11〜ラスト・オブ・地下展〜


古本イベントは、「ここで買わないともう出会えないかも‥」とつい財布の紐がゆくるなってしまうので、極力、行かないようにしているのだけど(みんな本棚問題にはどう対処しているの)。今回が最終回と知り、気合をいれ会場に向かう。この古書展、雰囲気がよくて好きだったよ‥。
いきなりこけしコーナー発見。武井武雄こけし豪華本を筆頭にこけし愛蔵本やミニこけしがにっこり笑いかけ。‥可憐‥。でも心を鬼にして買わず。こけしに手を出したら、本棚問題以上の問題が勃発するけん。次にたどりついたのは、マッチ箱コーナー。いつぐらいのものだか見当がつかないのだけれど、戦前‥ってことはないよねえ?あるのかな?リアルモダンデザイン・イン・ジャパン。千疋屋のは昔っから、洒脱なデザイン。たぶん今はもうないであろう東中野のバアのマッチに思いを馳せたり(なぜ‥。なぜオオサンショウウオなのか)。マッチ本体の色使いもスマート(軸は濃い墨色で頭の火薬部分があざやかな撫子色とか)!あれこれ欲しくなりつつも、これに手を出したらますます部屋の収納問題が悪化するよなあ、と断腸の思いでコーナーをあとにする。蔵書シールみたいなのも素敵だった。使用用途がよくわからないピンナップみたいなやつも。今回は本より雑貨に後ろ髪ひかれまくりだったけれど、結局なにも買わず(しかしこの反動か、このあと古着屋でブラウス2枚とワンピースを買うのであった。じゃああのマッチ箱も買えばよかった。ちぇっ。違う!古本とか古マッチばかりに消費する女子はどうなのっていう自分のなかの問題!かわりに古着屋でワードロープをもちなおす30オンナがどうなのかという問題も浮上したがな‥)。誘惑に勝ったうれしさと、一抹のさびしさと。なぜか茂田井武の原画が売られていたので拝んでおいた(白黒でお値段10万円ほど)。