美学校:ゲスト 大森イ予佑子

今日のおやつは豊島屋の小鳩豆楽(→☆)と、花園饅頭のぬれ甘チョコっと(→☆)、お茶はカップのなかにお花が開く中国茶
毎回の豪華なゲスト講師のなかでも、ひときわ輝く大森さんディ。うきうきそわそわしながらも、お話しされることを聞き逃さないぞ!という緊張感で、教室内は心地よく微熱状態。
そういえばニュース!大森さん、12月から金沢の21世紀美術館で、マエダサチコさんと2人で個展を開かれるとか。キャー!たのしみ。でも、スタイリストさんの個展‥ってなにをされるンですか?という問いに、「さあ‥。まだはっきり決めてなくて‥。そのうち美術館のホームページに詳細が載ると思うの‥」とおっとりお話されていたのだけれど。今のところ載ってないようなのだけど、‥もしや来年の12月?(‥いや来年でもいいのだけど)(むしろそのほうがいろいろ下調べする時間があっていいのだけれど‥)(いやどうやら今年の12月)(おおおおおお)(わたしがあわててどうする)

:::::::::::::::::::

大森さんは今回も妖精さんのように軽やかに登場(ちなみに以前(2006年)の妖精さんぶりはこちら→☆)。生成りスタイリング(高度な重ね着)でほあんとしながら*1、ヒールのストラップシューズで背筋をのばして。オリーブ時代からつきあいのあるヌマ先生は、「相変わらず変わりませんねえ」とニッコリ。「もう20年くらい、変わらないんじゃないですか?(ヌ)」「洋服のかんじは15年くらい変わらないかも。おんなじようなものをずっと着てる気がする(大)」「それはなんで?(ヌ)」「好きなものを見つけたんだと思う(大)」。「好きなものを着ることは自由になるということですか」という問いには「ウーン。むずかしいですね‥」。
この日意外な盛り上がりを見せた、「年齢と好きな服の兼ね合い」。「オバアサンになっても、今着ている服を着続けたい(大)」「やっぱり顔映りとかあるから、着る服って変わる。好きなだけでは突っ走れない。自分の状態を把握したうえで、好きな服を(大)」「電車に乗ったとき、へんに(ジロジロ)見られたりすることがあるけど気にシナイ!(大)」「自分が気分よくいられるように、自分の好きな服を着ていたい。若作りとか言われたら心外(生徒さん)」など、なかなか熱くディスカッション。講座のアシスタント女性が、「ほんとは落ち着いた服装が好きなんですけど、20代のうちにしか着られないミニスカートとかをはくべきなのか迷います」*2の発言に、「‥皆さん、けっこう不自由なんですね」とつぶやいたヌマ先生が印象的でした。不自由っていうかね‥。女ですから‥ッ!

:::::::::::::::::::

さいきん雑誌が売れなくなったという話から、ムック本のお話へ。「ムック本、出すぎじゃありません?わたし、いやなんです(大)」「ああ、でも、雑誌が売れなくなったから‥。あれは雑誌のかわりみたいなものでしょう?(ヌ)」「でも、雑誌は続けることに意味があると思うんですけどムック本は‥。沼田さんはご自分も出してらっしゃるんだから、もっと怒ってもいいと思うんですけど(大)」「ウーンまぁね‥。なんかよくわからないものもあるしね(ヌ)」「でしょう?安直っていうか‥。仕事とプライベートの切り替えのなさが、イヤなんです。わたしはお仕事を見たいんです(大)」。「今日は吠えますねえ(笑)‥(ヌ)」「あら、わたしは吠えキャラですよ(にっこり)‥。かぷっと吠えます(にっこり)(大)」。ほ、吠えられたい。

:::::::::::::::::::

おやつの時間をはさんで、スタイリング講座。おもてなし班(希望制度)の生徒さんのスタイリングに対する悩みにアドバイスをしていただくというもの。「凝っていてかわいいパンツを買ったのだけど、いまひとつ活かせていない気がする」とか「帽子と巻物のバランスをとりたい」「どうにも気後れしてしまうスカートをどう着こなせばいいか」などなど。
印象的だったのは、「気後れしてしまうスカート」の生徒さんについて、「‥特に派手なスカートじゃないのに、なぜ気後れしてしまうのかしら?‥(にっこり)‥あなた、‥すみませんお名前知らないんですけど‥お仕事はなにをされているの?」(販売員です)「‥あら、じゃあ、もっとあれこれ自由にできるんじゃない?‥そうねえ‥。前髪をすこうし短くしてみたらどうかしら?今は長い前髪のせいで、なんだかおとなしい印象を受けるのだけれど、‥こういう学校に通ってらっしゃるんだから、もうすこしアクティブにしたい気持ちがあるんじゃない?」(あ、はい‥!)「でも今の髪型だと、周囲がどうしても‘おとなしいひと’って扱いをしちゃうと思うので‥。前髪、短くしてみたら?きっと可愛くなるし、もっと生きやすくなるわよ‥?」。なんかねー!髪型を変えるだけで変身できるオンナノコという生き物は得だなーって常々思っているのだけど、髪型どころか前髪だもの。オンナノコパワーってすごいよ!(感動!)(感動している場合なのかというのはとりあえず保留)

:::::::::::::::::::

その後の質問コーナーも、いろいろ感動てんこもり。まずはじめに、お肌のお手入れ法について質問してくれた生徒さん、ナイスジョブ!(ありがとう!わたしも知りたかったの!) →「お化粧品については、ちょうふつうなの。SK2とか使ってるの。お化粧品はナチュラルじゃなくて‥ケミカルでもいいから即効性が欲しいの(大)」SK2は、成分的に信用できるって高橋さん(乙女美肌室の方)が言ってましたよ、とヌマ先生も太鼓判。SK2か。ていうか即効性か。かわいい返答なり!
「コーディネートがどうにも決まらない日はどう乗り切りますか?」 →「その日は捨てる。次があるわよ。挽回できる日に頑張れば‥!」。(←カッコヨス‥) 「大森さんにもそんな日があるんですか?(ヌ)」「コーディネート自体は、シーズンで何パターンかあって、そのなかから選ぶんで、そんなにはずすとは思わないんだけど、肌がいまいちだとか髪型が決まらないとか、そういう日はもう、早く帰りたくてたまらない。それでお仕事が終わったら早く帰っちゃう。それでお肌のお手入れなり美容院に行くなりして、コンディションを整えるしかないわねえ‥」。
「スタイリストという商業柄もあるし、短い時間で自分という人間をわかってもらうときに、洋服というのはとても有効なんだけど、こういう服を着ていると、ふわふわソフトな人に思われて、そうするとごくあたりまえの指摘をしただけできついひとって思われちゃうことがあるのね‥。でも、ふつう言うでしょ?ってレベルなのよ?‥だからわたし煙草吸うんですけど、打ち合わせの早い段階から煙草吸うことをアピールするの。そうすると多少はきついことを言っても大丈夫な雰囲気になるから‥」。大森さんもいろいろ苦労なさっているんだなあ‥!ああいただいた一言一言を、もっとしっかり受け止めなくちゃ。

:::::::::::::::::::

それにしても、吠えキャラ。やんわりかぷりと吠えていただけたおもてなし班の生徒さん、イイナア。‥吠えられ冥利につきるというか、やさしくかぷりとしていただいたこと、一生の宝物だ。
「吠えてくれる人っていいね」「自分がちゃんとしてないと、人に注意とか出来ないよね‥」←最後のは、職場での自分のふがいなさが頭によぎった末の発言(俺)。

*1:生成りスタイリングって膨張色だから、太ったらアウトだよなあ。日々これ緊張感だよなあ。わたしのPC、まず「大盛り」って変換してきたんだけど‥(泣きたい‥)

*2:なにかの拍子にここ読まれるかもしれないのでアレですけど、「10代の頃は母の昔の服を着て、30代に見られたりするのが嬉しかった、とかモヒカンにしていた(スキンヘッドではなく?)というO嬢‥。かっこよすぎ‥。つくづくこの講座はよいメンバーに恵まれて成り立っているのだと思います