黒薔薇昇天(1975)/レイプ25時 暴姦(1977) @シネマヴェーラ渋谷

官能の帝国ロマンポルノ再入門2 〜バトンは受け継がれる〜

黒薔薇昇天 [DVD]

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エロとゲージュツと男と女。ここはもう理想郷なのかなあ。だからのどかを通り越してなんだか牧歌的なのかなあ。どんな夢でもかなうという理想郷。それなのに愛が邪魔をするのねえ。人間くさくて愛しいなあ。うん、好きというより愛しさを感じる映画でした*1
とくにいいなあと思ったもの1)谷ナオミの色っぽさ。どうにかしてすこしでも見習いたい(二日目の色の濃い夏着物がとても素敵。髪の毛どうやってまとめてるのかなあ。タクシーのなかでも日傘さすのか‥)。2)谷ナオミのおっとりした関西弁にたたみかけてくる岸田森のマシンガントーク。うさんくさすぎてもはや清々しい。聞きほれちゃう、洗脳されちゃう・されたくなっちゃう。3)古きよき大阪の町のようす。デパートの屋上にあるゴンドラのまるいかたち、ころんとしていてとびきりかわいい。今はもうないのだろうなあ、あったら乗りたいのだけれど。

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「バイオレンスポルノの秀作」でレイプもの。観るのをためらったのだけど、八重子さんが太鼓判を押してくれていたので観ました。ロマンポルノとか成人映画がわたしにとって敷居が高いのは、自分に合わない作品を観たときのダメージの大きさ。女性の描かれ方によってはとんでもないダメージを受けて、女であること女でいることがいやになったり鬱になりかけたりするので、女性の感想がためになるんです。あじがたや。んでこの作品。

(↑バレリーナ。) ぷ。ぷぷぷ。なにこれ!へんだ。おかしい。でもそうなのか。とりあえず女性にも安心して鑑賞できますというかある意味女性こそ観るべきというか、男も女も憤慨するがいいというか。いえ、おもしろかったです。

*1:直接この映画には関係ないけれど、なんていうか、少し、あきらめてからが愛ですな