片腕マシンガール(オリジナル英語版)(2007) @シネマ・ロサ

片腕マシンガール【初回限定生産 】 [DVD2枚組 ]

片腕マシンガール【初回限定生産 】 [DVD2枚組 ]

特に好きな映画ではないけれど、3回めのマシンガール。「恥じらいマシンガール」(DVD用に撮ったスピンオフもの)が観たいのと、字幕板はどんなかんじか興味があるので、どうせ観るなら舞台挨拶付き(どうでもいいけどチケットには「片腕リバイバル」と印字されており笑った)。特に好きな映画ではないけれど、井口監督のことはかなり好きなので*1
前日にDVD発売されたばかりなので、わざわざ劇場に足をはこぶのは、かなり熱い血の人たちばかり。つうか本気そうな男性ばかり(けっこう盛況)。女性割引むなしく、女性客は10人も居なかったのでは。まあいい。

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上映前に舞台挨拶(井口監督、杉浦亜紗美(やっぱりいい人そうなオーラがでていた)、木嶋のりこ、岸建太郎、石川ゆうや、紅井ユキヒデ、西村監督)。井口監督はじめ、男性は基本ふんどし、亜佐美さんはさらし、木嶋さんはセーラー服で登場。サービス精神満開。たのしいトークをはさみ、「木嶋さんのぞくこのメンバーに囲まれて映画を観る権争奪ジャンケン」勃発。なんてアットホームな企画なんだ!後方(でスタッフや出演者が見ている)にうっすらオーラを感じながら、片腕&恥じらいの上映。

(携帯のデジカメ機能、近日中に勉強予定)(いま現在、ズーム機能のやりかたがわからない←なんとかしたい)(そもそも1年間、デジカメのつもりで‘モバイルカメラ’使っていたし)

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片腕マシンガールの字幕版は、言語というワンクッションが挟まることで、虚構性が増すのと、字幕を読むため残酷描写に意識が集中しなくて済むのがよかった。ヘンにかっこよかった。でも八代みなせ(主役)のうめき声や叫び声や悲鳴が聞けないのは残念(可憐ないい声なので)。なにごとも一長一短か。アメリカ公開用なので、アメリカ人に理解しやすい文脈にしたため、かなりニュアンスが異なる部分があり、それも可笑しかった。監督が「こんな言葉は自分では思いつかなかった」という台詞もあり。スーパー遺族など悪人役の映画吹替えは、かなり黒人率がたかかったらしく、たしかにファンキーなグルーヴを感じました。しかし何度観ても、指寿司のシーンは吐きそうにきもちわるい‥(何度も観るなってことか)。

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「hajiraiマシンガール」の見どころは、主演の木嶋さんいわく、「すごく弱そうなマシンガール」。「そこがいいんだよ!」と井口監督。「へんなことたくさんさせちゃってごめんね(井口)」と言うと、「とっても楽しかったです☆」。うーん、いいコだー。アメリカ人に“萌え”について教えるために(萌え、たぶん、完璧なり)、小学生センスで作り上げた22分。予算は50万円*2。本編では無残な死をとげた、あの人この人大復活。景気がいいなあ。馬鹿馬鹿しくも、愛。爽快。イヤーン!ナイッシュー。ヨシエちゃん(セクハラ感があるので役名で標記)が意外なほど胸があったのでたまげました。うなるにゃあ。

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上映後、再びプチトークをして、プレゼント争奪ジャンケン大会。ゲストの方全員のサインの入ったポスターと、ヨシエちゃんのお尻にささった東京タワーを賭けて(ここでジャンケンに負けても、全てが終わったあとのロビーで、皆さんサインに応じてくだすっていたようす)。サービス精神と映画愛にあふれたイベントのシメは、木嶋さんの「ナイッシュー」にあわせて、みんなして「イェイイェーイ」。どう見ても異様な光景だけれど、みんな笑顔だ。愛にまみれておなかいっぱい。満腹なり。たのしかった。

*1:昔学生のころ、友達が岩井(俊二)監督への思いを熱く語ってくれたのだけど。そのとき、「同世代の映画監督がハジメテ出てきたって思ったの!」と言っていて‥。わたしは世代の代表者とかそういうの求める気はないし、そもそも岩井監督とは歳が離れすぎていて同世代感なんてなかったし、感覚的にも近いものを感じないし、とにかく意外でへええと思ったのだけど。井口昇には同世代感とかシンパシーとか、同じ穴のむじな感とか‥ 感じまくりです。押忍。井口さんはメンタル的にかなり少女的な部分あるし、女性からもっと支持されるべきなんじゃないでしょうか。押忍

*2:役者さんへの出演料は含むの?含まないの??この編に突如として現れるプチ力士の体に、見積りが書かれているようなので、ガッツのある人は血眼になってお金の流れを学んでみては