ホームギャラリー「赤いポスト」


長野駅に戻り、信越本線に乗り換えて、高田駅まで。

こういうの見るとうれしいのはなぜ。

タンクにりんごの絵を描く文化。

ホームに天狗のいるところ。
じゃーん。高田駅、着きました。

(しかしこの写真、‥いやきっと、これ郷土色)

駅ではなく郵便局の写真なのは、訪問先のホームギャラリー「赤いポスト」館長の佐々木さんのナビによるもの*1。そう、今日は、うわさの「赤いポスト」を見に!佐々木さんにお会いしに!やってきたのです。

佐々木さんは数年まえに自宅の離れを、郵便関係の収集品展示スペースに改造。目じるしは大きな赤い丸型ポスト。

郵便関係のコレクションは、かなり多岐にわたるご様子。訪問者にあわせて展示物を替えるそう。

元数学教師らしく、切手の額面で繰り広げられる七方陣なる計算遊び。

初日カバーコレクション。「会長!会長の好きな皇室ものっす!」「ふふふ。それ、持ってる」。
あ‥。一番の目玉展示、前島密直筆の巻紙を写真に撮り忘れた‥(えー)。
収集礼状の実物を見せていただいたのですが、これは意思的にカメラには収めず。ただじっと黙祷。

日露戦争時の郵便事情あれこれ。最近は、郵便から世相を読み解くという展示法に力を入れているのだとか。
こういう、まるっきり個人で管理されているホームギャラリーにお邪魔するのは2回目なんだけど*2、‥みなさまの熱意にはひたすら頭がさがります。好きという気持ちはここまで‥やってしまうのですね。すごいなあ。ありがたい。事前に読んだ雑誌「郵趣」での奥様の理解っぷりが印象的だったので、その旨を伝えると、「理解というか、あきらめているんでしょうね」。いやいや若輩者ながらわたくしの理論では、あきらめてからが愛ですよ。そう思ったけどさすがにその場では、あやしすぎて声に出せず。

明治時代の年賀状。
ちなみにこのギャラリー「赤いポスト」、「ゆくゆくは裏日本の郵便好きのサロンにしたい」のだそう。今のところ後継者がいないようなので、近くにお住まいの郵趣なあなた、連絡を取ってHPをたちあげてください‥!(ウェブで情報が全然出てこないので。今回の取材も、予約は手紙で。郵趣らしいといえば実に郵趣らしく正しいのだが。だが。ががが)
無料どころか来訪記念におみやげをいただいてしまった。しかもたくさん。ここまで太っ腹だと、さすがに奥様は怒られるのでは。と思いきや、「家内は家のなかが片付くと言って喜んでます」。そうか‥。そうきたか。

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ホームギャラリー「赤いポスト」、連絡先はズバリ個人情報なのでここには書けません。9/27の「ポスト・モダン展」にて小冊子をお買い上げくださるか、目白の切手の博物館に行ったときにでも図書室で、雑誌「郵趣」の2006年7月号からメモを取るのがよいかと思います(なぜかはまぞうで、この号が出てこなかった)。4649!

*1:風景印の日付が24日なのは、ここでも郵便局のおヤスミにしょげるわたしたちに、「じゃあ月曜日に押してもらってあげますよ」と快く引き受けてくだすったから。嗚呼!郵便のことは郵便好きに聞け!そんなかんじ。ありがたやー‥!

*2:1回目は一昨年、北海道の口琴博物館(わたしの人生、うすぐらすぎる