下着売場とわたし

このあいだデパートの下着売り場に行ったら、女装か仮装か真意を測りかねる服装をした男性(推定50代。ロングおかっぱのかつらに眼鏡(たぶんノーメイク)、紺のブレザーに柄物ワンピース)*1が、ソファにすわり店員さんに相談をしていた(わたしの想像ではボディスーツのオーダーメイドについて)。うら若き乙女という風貌の店員さんは笑顔で和やかに対応していたので、「さすがプロだな」と感心した。下着売り場には下着売り場ならではの、人知れぬ苦労が‥と思いかけて、たまたまふらりとそこに立ち寄ったわたしが目撃するくらいだから、これはよくある出来事なのかも、と思い直した。下着売り場の人知れぬ苦労、それはもっともっと吃驚すること。どんなだか、想像もできないような。プロフェッショナルって素敵。

*1:わたしのなかの定義では、女装は理想の女性像に近づくためのもの。ただ女の格好をするのは仮装。この人の服装は仮装よりと思うんだけど、デパートの下着売り場にやってくる情熱は女装