イカ天とわたし

お正月のテレビがおもしろくなる日は来るのかなあ、そしたらそれが未来というものなのかもしれないなーと思いつつ、まあおもしろくないだろうと思ってテレビはつけてません。実はおもしろかったらすいません。Kが録画していた「イカ天」の特番を見たら、すこしおもしろかったです。
わたしは年代的にはイカ天世代(?)なのだけど、イカ天の放送は見ていませんでした*1。硬派な性格だったんです。半分うそで、半分ほんとです。相原勇がきらいだったんです。もうしわけないことに100%ほんとです。特番中に過去VTRで若き日の相原勇の姿を見ていたら、若き日の自分がうぎゃーうぎゃー言って苦しんでいる様子が脳裏に浮かびました。不憫な奴(自分)。ちなみに今見る若き日の相原勇は、「がんばってるな。がんばりすぎるほどにがんばってるな」というかんじで、べつに、特にいやではありませんでした*2。若いときって許せないものがたくさんあるよね‥ 思わず眼を細めました。
イカ天に出てくるバンドは、「ほほー、この人たちイカ天出身だったんだ‥」とか、ブランキーが若い!顔がつるつる!声たかい!とか(毎度の反応)、後半の展開は出来レースか‥とか、ぼんやりした思いでながめていました。ファッションが、どうにも恥ずかしすぎるのですが、いい時代といえばいい時代です。のどかでした。
番組を見終わったKは、何故だか「たま」の魅力に開眼し、「Mちゃん(←わたしのこと)、たまのCD持ってないの?持ってないの?好きそうなのに!」と言いました。たまのことは、やばい好きになってしまうかもと思い無意識に遠ざけていたかもしれません、ちゃんと聴いたことも、ごめんなさい聴く気になったこともありませんでした。「んー、たまって、原マスミをうすめたみたいで聴く気にならなかったー‥」と答えると、「原マスミってなに?どんなの?」と質問されたので、きゃーメンドクサイと思い、低めの声で、「うんと‥。キモチワルイの」と答えました。好きなものを胸を張って好きと言えない自分を、すこしかなしく思いました。でも、だって、キモチワルイもんねえ。それにしてもK、わたしが原マスミ好きなこと、知らないんだ。よしよし、その調子だ、隠しておこう(双葉双ーのことも隠しておきたい)。出来ることなら墓の中まで隠しておきたい。恥ずかしいものがあるってことは、わたしもまだまだヒヨッコだ。そう思いました。
ちなみにたまのCDは、この後、近所の中古CDショップで購入しました(Kが)。おそろしいことにこの近所の中古CDショップには、堂々と、「たま」のコーナーがありました。2008年にして(驚愕)。(ちなみに「キセル」のコーナーはありませんでした。まだまだですね、キセル)(←なにか新しいバンドでこの店の基準をはかろうとしたらしい。失敗に終わったもよう)
新年早々、しけた始まりですみません。こんなわたしですが、今年もよろしくおねがいします。

*1:この頃、TV自体をほとんど見ていなかった気が

*2:同じように、たのきん全盛期の頃の田原俊彦の笑顔も、薄気味悪くてだいきらいだった。わりかし最近になって過去VTRの田原俊彦を見たら、若くてカラッポでカワイイではないか。と思い、自分の成長と老化を実感した