ギンレイ二本立て:ベティ・ペイジ/ヘアスプレー

ベティ・ペイジ [DVD]

ベティ・ペイジ [DVD]

ベティ役のグレッチェン・モルのコケティッシュなこと魅力的なこと。総天然色的なカラー画面のノスタルジックでハッピィなかんじ。思いがけない(出演してるの知らンかった)リリ・テイラーの活躍(好演してた!リリが活きていると、いい映画観たなァて気がしてしまう)。エロ写真撮影スタジオの呑気な様子。以上よかったところ。
でも話の見せ方がなあ。わかったふうなことを言い出さないのが礼儀かもしれないけど、物語としてのカタルシスが弱い‥。ああでも人生ってそんなものかも。そもそも自分に宗教に対するスタンス取りができない弱さもあり。なんだかいやにくすぶった思いが残る映画だった。

:::::::

そんなわけで、同時上映の「ヘアスプレー」を。気になってはいるけれど二本観ると翌朝きついなあ、「ベティペイジ」だけ観て帰ろうかなあ と、あなどりまくっていた「ヘアスプレー」*1を。カメオ出演ジョン・ウォーターズの姿だけ確認して帰ろうかな、という態度でのぞみました。
そしたらカメオ出演ジョン・ウォーターズが、あまりに冒頭あまりにイキイキ出演*2してたので、ハートわしづかみ。「この映画信用できるかも‥!」と一気に好感を持ち、最後まで観ることに。ジョン・ウォーターズ版の、ゆがんだボルチモア愛やバッドテイスト感が薄まると、なんとまっとうな青春映画になることか。びっくり。びっくりしながらおもしろかった。おもしろかったけどジョン・ウォータズ版のほうがお洋服、やりすぎつつもお洒落だったような気がするなあ(ゴキブリ柄のワンピースとかあったよな記憶)、これはぜひジョン・ウォーターズ版と見比べたい‥(なにしろ91年にレイトショーで観たきり)!しかしDVD情報を求めると、あっさり廃盤中‥。こんなもんさと思いながらも、なんでなんでなんで?この映画がヒットしたんだから再発するべきじゃない?*3ああでもとりあえずカメオ出演のジョンが輝いていたからいいか‥。

:::::::

などという感想を翌日Kに話したら、「そんなにジョンが輝いていたならその姿をぜひ俺も見たい!」ちゅうことで、現在二度目の鑑賞を画策中。ナンダヨ‥。「べつに見なくていいー」とけんもほろろだったくせに。でもいいのわかっているの。「ジョンが素敵だった!」と言ったら、Kはゼッタイその姿を見たがるの。わかっていてつい口をすべらせちゃったわたしが悪いの‥。あ、デジャブ‥(→☆)。

*1:だってー。ジョン・ウォーターズ版のほうがおもしろいに決まってるって思うってしまうじゃない‥

*2:なんの役で出ていたかというと→(自分で探したい人は以下読まないでください。読んで「バラさないで!」って怒らないでね)→近所の露出狂のおじさんなの。ピース!

*3:なぜだか「ピンクフラミンゴ」は5月に再発されるのね‥。ほんとなぜ?