生誕百年 山川惣治展 @弥生美術館

リニューアルオープンした夢二カフェ「港や」。ここに来るのたのしみにしてた。おお、美術館カフェらしく、展示ものメニューが。今回は「少年ケニヤライス」と「少年タイガースイーツ」。ケニヤライスはカレー味の肉そぼろ&ソーセージとレタスがのった密林風(おいしかった)、タイガースイーツはバナナのマーブルケーキ(虎のしましま)とアイスクリームもりあわせにチョコソース(やっぱりしましま)(食べたかった)。お茶がついて千円程度というリーズナブルな価格設定(根津価格?)もうれしい。美術館に行くたのしみが増すかんじ。

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わたしの少女時代に「少年ケニヤ」はやってこなかったので*1 *2。この展示がほとんど初体験。まずは物語のワンダーさにクラクラ。設定が、サブキャラが立ってる!ワクワクさせるためにはなんでもするよ的、めくるめくサービス精神。「少年王者」の魔神ウーラ(わるもの。でもやけに朗らかな名前)にアメンテホップ*3(いいもの。やはり朗らかな名前。そしてウーラよりおそろしい外見)*4。「少年ケニヤ」のトカゲ族(入りたーい)!今からでも読もうかしらん・‥よごれた感想しか持てないといやだから読まずにおこうかしらん。子供の目線で読めた人はしあわせだなー。うらやましい。
絵のワンダーさは、今こうして大人の目で見てもじゅうぶん魅惑的。ドキドキした。初期はかなり繊細な線。印刷でつぶれたほうが野趣が加わり(?)雰囲気がでる気が。愛と勇気と冒険心(あとほのかなエロス)*5をじっくり味わいました。りんりんだよ!(勇気)
夢ニ美術館では、「マルチアーティスト 竹久夢二の七つの顔 展」。デザイナー(装丁家)としての文章がおもしろかった。装丁が気に入らない本は持ち歩く気がしない!つうてプンスカ千代紙貼っちゃったり。美意識の人がここにも。夢ニの書いた絵のなかの着物を見て、今こういうデザインの着物があったらぜひぜひ着たいのに!なんてためいき。

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次回(7/4〜9/28)の「乙女のイコン展 〜大正・昭和の少女雑誌に見る情画の系譜〜」すごーくたのしみ。3Fはまるまる中原淳一(没後25年展「私の好きな少女」)なのかしら。豪華‥(集中力がもつか不安‥)!

*1:一緒に行った乙友は、少女期に友達からひととおり読まされて(?)いたそう。友人が主人公のワタルに心酔してヒロインのケートにやきもちを焼いたというほほえましいエピソードつき。アンド角川映画も観に行ったとか(ナウシカとの二本立てってうらやましい)

*2:今日の乙友の感慨深い発言。もはや「おばさん」は悪口ではない。「おばさん」を悪口に使う感覚がずれちょる。彼女はアイドルおたく?の人が、「ベリ一工房に比べたら、モ一娘。なんてオバサンっす」と発言するのを聞いて、いろいろ悟ったとか。←そのシチュエーションを想像するとすっごくおもしろい。んですけど。ありがとう、名も知らぬアイドルおたくの人!

*3:訂正。アメンホテップだった。「王家の紋章」ファンのともだちから指摘が(サンクス)(コンビニ)。愉快という連想も、アメンテホップ・ステップジャンプと続くぬれぎぬだったもよう。でも片仮名の名前ってまぎらわしいから、同じような間違いをする人はたくさんいるはず〜、ためしにアメンテホップで検索してみたら、見事に自分の日記以外にヒットしないでやんの。ナンダヨみんな、慎重派だな。つうかアメンホテップという名は常識なの?もしかして

*4:アメンホテップに対する熱い考察(すばらしい!)→☆

*5:後期の「十三妹」の絵を見るかぎり確信的な気がする。あのアングル‥