原爆の図丸木美術館


http://www.aya.or.jp/~marukimsn/
「原爆の図」はとてもヘビーですが、だからこそ、「こんな作業をしなければ」という気持ちにさせるものの片鱗だけでも見るべきだと思うし、丸木美術館の建物・風景はとても好ましいものでした。(写真は売店で購入した日本国憲法9条(スペイン語版)のポストカード。何ヶ国語かあったのだけれど、ほかの国のは赤子の色が赤だったのでこれを買いました。Kには「日本語のじゃなきゃ通じないじゃん!」と言われたんだけど‥実用を考えてつい)(そういえば「原爆の図」のポストカードも売っていた。だ、誰に出すんだ‥)

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これは駐車場のわきにある碑です。鳩が舞っていてラブリー。でも「痛恨の碑」とあるから‥‥。不吉なものなのだろうか‥とヒヤリとしたのですが。実際「関東大震災のあとの流言で殺害された方々を悼むもの」と知り、デジカメのシャッターを押した自分が恥ずかしくなりました。帰りにはじっと黙祷しましたよ‥。ちなみに駐車場のまわりの青々とした葉っぱには、びっしり!ミニミニサイズの蝸牛がいて、推定‥万単位?千匹単位じゃ足りないと思う。あんなたくさんのミニ蝸牛見たのはじめて。はじめは「ちっちゃいカタツムリがいっぱい!」と歓声をあげたけど、ものすごい数なことに気がついたら蒼白。めまい‥。異常発生なのか毎年のことなのか気になる‥(あっ、ちっともいいところ描写じゃない)。
えーと丸木夫妻のアトリエだった部屋は、「小高文庫」としてまるまる開放されています。夫妻の息吹が感じられ、ファンにはたまらないのではないでしょうか。窓からは川が見え、とてもきもちのいい眺め。蔵書をながめさせてもらうのもよし、希望すればビデオも見ることが出来るようでした。


(本棚にはマトリョーシカも)
美術館をでたところにある休憩室もとてもいい風がながれてゆきそうな日本家屋でした。原爆の図を見たあとはしばらくうちのめされたようになるので、この場所はありがたい‥。(うっかりして写真なし)
ガッツがあれば川べりにおりて行くことも可能のようでした。あいまいな書き方なのは、一見したところけもの道だったから(この日は一日霧雨だったのであまり散策できなくて残念)。

美術館の一室は、つねにスマさんの展示室なのでしょうか。浦和の美術館で行われている「丸木スマ展」にだいぶ貸し出ししてしまったのでしょう、この日の展示はさらりと描かれた風の、まさにナイーブ・アート的な作品が十数点。この部屋がだいぶ救いになっている気がしました。このあいだの日記に書き忘れたのだけれど、スマさんの配色センスは目をみはるものがあって、このあいだ「茗荷と水引草」という絵も見たときに、「この色使いみたいな人になりたいんだよ‥!」という気持ちになったことを思い出しました*1。この日ここに展示してあった「あじさいの花」もそんなかんじになる絵だったので思い出しました。なんともいえない憂いと優しさと包容力と色気があるんです(理想はおおきく!)。
公共交通手段はかなり不便ですが(今日はKに車だしてもらいました)、そのぶん散策のし甲斐のありそうなところでした。いつかガッツを出してまた行きたい。
(自分メモ:あまり(ほとんど?)クーラーが効かないのだとか。真夏日はきつそう)(美術館内に食事のできる施設がないので、長く見ようと思ったらお弁当必須*2

*1:たまに真顔で「その説明わかんない」「長島茂雄のはなしを聞いてるみたい」と言われるわたしです。スマンネ‥

*2:食欲デルカナ‥