侠骨一代(1967)/鴛鴦歌合戦(1939)

マキノ雅弘生誕百年記念上映会 @新文芸坐(24日鑑賞)

侠骨一代 [DVD]

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高倉健×藤純子、in任侠映画』、というのは昨日観た「和残侠伝 死んで貰います」と同じなのだけど、わたしには今日の「侠骨一代」ほうがうんと楽しめた。無茶さがいいわー。わたしにはこれくらいがいいなあ(わたしがいちばん「しょうがないなー」と思ったのは、工事を妨害された健さんが、発注者のところに説明しにいったとき、むこうのエライさんに、「わかった!アンタのいう‘男の仕事’だとか‘命はいらない’とか、そういうのはよくわからないけど‥(気概はわかった!)」と言われる場面。健さん!どういう説明したの‥(めまい))(しかし冷静に考えると、今日の映画のほうが無茶ですな。昨日のは無茶さが足りなくて首をひねったのか‥)。藤純子をはじめ女性陣の着物のトーンも好みだった*1藤純子の神々しいまでの母性(いくらなんでもと思いつつ、美しいのでつっこめない)、牛乳ラッパ飲み*2
主人公が堅気なので気になってウィキで調べたところ、任侠とヤクザは別もの。らしい。

任侠
出典: フリー百科事典 『ウィキペディアWikipedia)』
任侠(にんきょう)とは、本来仁義を重んじ、困っていたり苦しんでいたりする人を見ると放っておけず、彼らを助けるために体を張る自己犠牲的精神をさす語。仁侠(じんきょう)、義侠心(ぎきょうしん)、侠気(きょうき)、男気(おとこぎ)などともいう。
任侠を主体とした男の生き方を「任侠道」、またこれを指向する者を「仁侠の徒」という。この仁侠の徒が相互扶助を目的に自己を組織化したと自称するのがヤクザ組織(暴力団)である、任侠は本来悪い意味を差す言葉では無かったが、ヤクザ組織(暴力団)が自称するようになって以降、本来の意味を外れて悪い意味(暴力を背景に職業的に犯罪に従事する団体やその構成員)と理解される傾向にある。

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鴛鴦歌合戦 [DVD]

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一昨年ユーロスペースで観て、あまりのおもしろさにひっくり返って感動して、DVD買って何度か観たのだけれど。スクリーンにかかると聞いたら、そりゃ観に行きたいよ。しかも新文芸坐のおおきなスクリーン!*3
やっぱりいいなあたのしいなあ。ワクワクするね。ワクワクするよ。たかが映画でこんなにシアワセになるってどうかしているなー。
(この映画については山崎まどかさんが、「オードリーとフランソワ−ズ」のなかで「和製シェルブールの雨傘」と評していたことを書いておきます。←保身です。トチ狂って時代劇オペレッタにうつつをぬかしてるわけじゃないのよー)
マキノ監督の偉大さは、この映画で「わかった!合点承知だ!ちえ!」となったのだけど、このあとこの特集上映に通って、この感動をうわまわるものに出会えるかは‥。ウ〜ンどうなんだろ‥。(どう考えてもこの映画、素敵すぎるよなあ)

*1:全編とおして着物が眼副なものって少ないのだけれど、この映画はほんとどこの・誰の着物も好みだった。いちばん好みなのはお春役の人が着ていたペパーミントグリーンとピンクの縦縞。粋すぎない縞柄、かわいいなあ

*2:カルシウム補給?

*3:しかし、あまり大きなスクリーンだと細部がぼやけるというのは予想外。そんな細かいことぬきにして楽しめるんだけど!