落下の王国(2006) @ギンレイホール
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2009/02/11
- メディア: DVD
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主役の少女の顔が、微妙な可愛さ(力士フェイス)なのがよかった。すごくよかった。くしゃくしゃにへーと笑う口元がすきっ歯なのがよかった。健気になりすぎないのがよかった。青年も、青年のつくるお話の適当さもよかった。
この青年のつくるお話が、「見たことのない映像美」部分なのだけど。わたしの見たい美しさとはちがうベクトルを向いているものの、天晴れのスケール。これは礼儀として大きい画面で観るべきだろうなあ。衣装や設定のいい加減さを映像の力でねじふせるさまは爽快で、生物学者ダーウィン(名前もてきとう!)の着ている衣装(蛾。ですな)とか、もううれしくなっちゃう無茶苦茶さ。無茶苦茶と言えば青年の自暴自棄ぶりもすごい。アンタ最低だよ‥。でも少女の泣き顔が可愛いから特別に許す。
それでいろいろあって、わたしとしては予想外の地平、映画愛に着地して終わるのだけど。この着地点は反則。ひとりむせび泣き。エンディング観たさにDVD欲しくなっちゃう。「映像美」という宣伝のおかげでスルーしかけていたけれどー、でもそのおかげで期待値が低く、感動が倍増した気がするのでまあいいか。よいものを観た。
*1:え?全然違う?脳内変換機能が悪化の一路をたどってますな