菊地敦己 連続対談「つくるということ」第3回:ゲスト大森礱佑子 @青山ブックセンター

ごめんなさい。100%大森さんを拝みにでかけました。ごめんなさい。UFOにさらわれたとしか思えない*1時間のせいで、すこし遅刻して会場入りしました。ごめんなさい。なにが一番印象にのこったって、大森さんが菊地さんを「アツヤ」と呼んでらしたこと。(名前で!呼ばれたい!)

ご登壇いただく方たちは、たんに「好きなものを創った尊敬する人」では、言葉が足りません。作品への敬意は前提ですが、それだけではなく、同時に不快感や敵愾心、疑問や懐疑を感じ、僕を揺さぶり続ける方々です。そして、ぶれない一貫した姿勢をお持ちの方たちです。対談のテーマは「つくるということ」。加えて言うならば「孤独と戦うことは世界と戦うことでもある」ということです。
菊地敦己連続対談「つくるということ」を立ち上げる理由 より)

今回のこの連続対談は、書籍化される予定だそうです。わたしのレポがいかに個人的なメモ書きかということが白日にさらされますね、、、ふるえながらも、魅惑的なゲストの方々の名前をまえに(非公開対談ながら高野文子(敬称略)も!)、今から買う気まんまんです。
以下、わたしの抜粋ですが、着眼点がくだらないのでたたみます(自粛)。

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森ガールのムック本ブームがすごくいやだったという大森さん。ミクシイでつぶやいたのがはじまりなんでしょう?(‥つぶやくのはミクシィじゃないけどね。と菊地さんにつっこまれる)
ちょっと流行ったからってあんなふうに次から次へ‥。本を出すなら、ちゃんと、森ガールと呼ばれる女の子の意向に沿ったものを出せばいいのに、あんないい加減な‥。だって「コンサバ風森ガール」とか「ギャル風森ガール」とかあるのよ?おかしいでしょう?プライドのない‥。でもアツヤはそんなに否定的じゃないのよね?
(仕方がない面もあるでしょう。今、ほんとうに出版不況で‥。少しでも売れる可能性のあるものにとびついてしまうのは。名前が出来てそういう分類ができたときにマーケットになるんだよね。編集会議とかで、かわいいものを好きな女の子がターゲットで、って説明するより、森ガールって云ってしまうとさ。通じやすいでしょ)
でも、わたし、そういうのにたたかうの。森ガール本ブームにだした自分のなりの返答が「RE GIRL」なの。

RE GIRL すこしのリメイクで「かわいい」をつくる

RE GIRL すこしのリメイクで「かわいい」をつくる

あこがれのさきのたたかい。たたかう相手は自分。自分とたたかうことでいろいろなことを見失わないでいられる‥。
自分のためにはそんなにがんばれない、と大森さん。上司でも友達でも、これを見てよろこんでくれる誰かのためにしかがんばれない。
(大森さんの注文は、感覚的で難しいんだよ、という菊地さん) でも、言葉で説明できる注文じゃあ言葉で説明したものしか出来ないでしょ?思った以上のことを見せてほしいんだもん。いつも助かっているのよ。ふふふ。
雑誌の仕事は、乱暴に云うと、『やりなおしがきく』のね。成長できるの。
雑誌は捨てられてしまうかもしれないけれど、お気に入りの一枚は切り取って壁に貼って大事にされるかもしれないじゃない?そういうものをつくりたいの。
エスカレーター、エレベーター‥。動く箱はどっちだっけ?(これは、まったくのふつうの生活のなかでも、かんじのよい人はかんじがよく、とおりすがりの人の心をうつことが出来る、というような話のなかから)
チームとして壁をつくりたくないってことだと思うんだけど、敬語禁止令を自分にだしている大森さん。敬語によってふみこめない部分をつくってしまうのはわかるのだけど敬語を禁止されたらなりたたない業種であろうわたしには、なんとも。きっと心境的なことねと解釈させていただきました。

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大森さんの姿を拝めるだけでありがたいのに(やっぱりストラップシューズなのね。ヒールのストラップシューズに、あったかそうな靴下)、お話、それも興味深いお話がうかがえて、青山ブックセンターは、なんとよいところなのでしょう。トークイベントに誘ってくれた乙友の、なんとありがたいこと。それなのに遅刻しちゃってごめんなさい。昨日の夜は、黒猫チェルシーと50回転ズのライブに行っていた、こんなわたしでごめんなさい。

*1:うそ。ほんとは100%ぼんやりして